サンマの資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会の年次会合が閉幕し、結果を公表する水産庁の担当者ら=18日深夜、東京都内のホテル 日本や中国、台湾など8カ国・地域がサンマの資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合は18日、深刻な不漁が続く日本が資源回復のため提案していた漁獲枠を導入し、年約55万トンを上限とすることで合意した。昨年まで2年連続で中国などが反対し決裂していたが、3年目の協議でようやく中国も歩み寄り、資源枯渇の回避へ前進。踏み込んだ措置が初めて実現した。 会合は東京都内で16日から開かれ、3日間の日程を終えて閉幕。合意後に記者会見した水産庁の神谷崇資源管理部長は「不満も残るところがあるが、より良くするための経過地点と考えて合意した」と述べた。
東京都内の日本語学校に留学生として通いながら介護施設で働いていた30代のフィリピン人女性が、施設に労働条件の改善を求めたところ、学校から退学、帰国を命じられたとして、学校に損害賠償を求め、近く東京地裁に提訴することが25日、関係者への取材で分かった。女性は介護施設で、ボランティア名目の現金支給のない労働を強いられていたとも訴えている。 女性側は「業者が留学生を安価な労働力として確保し、連携する学校が授業料などで利益を得るという構造的な問題がある」と指摘している。 学校は取材に「アルバイト先で違反があり、学則などに基づき退学とした」と回答した。
1918年から始まったシベリア出兵時、旧日本軍が300人以上の住民を虐殺したロシア極東アムール州イワノフカ村を訪れた。20年以上も慰霊訪問を続ける岐阜県揖斐川町の僧侶横山周導さん(94)に8月、同行させてもらったのだ。 日本から飛行機と鉄道、バスを乗り継ぐ長旅だ。高齢の横山さんにとって負担は少なくない。それでも前村長で旧知のゲオルギー・ウスさん(94)に「ずっと忘れずにいてくれて、ありがとう」と出迎えられ、笑顔で応じていた。 村には三つの慰霊碑が点在する。小屋に押し込められ焼き殺された36人に向けた碑。銃殺された子供や女性ら257人への碑。そして横山さんやウスさんの尽力で95年に完成した「哀悼の碑」。横山さんは静かに頭を下げ、読経をささげた。 日本ではシベリア出兵はなじみが薄く「忘れられた戦争」とも呼ばれる。7年間続き日本側だけで3千人以上も死亡したが、第2次大戦後のソ連によるシベリア抑留
2005年の栃木小1女児殺害事件で殺人などの罪に問われ、一審で無期懲役の判決を受けた勝又拓哉被告(35)の控訴審第5回公判が5日、東京高裁で開かれた。女児の遺体に付着していた粘着テープの指紋を調べた茨城県警鑑識課の捜査員が検察側証人として出廷し「テープをDNA型鑑定するとは想定しておらず、指紋検出の器具を使い回していた」と証言した。 テープは指紋検出作業の後でDNA型鑑定も実施。被告の指紋や型は検出されず、他人の型が確認された。検察側は「指紋検出作業の過程で不特定多数の人のDNA型が混じった可能性が高い」として、鑑定結果は証拠にならないと主張した。
2010年2月に奈良県警が業務上過失致死容疑で逮捕し、桜井署で勾留中の男性医師=当時(54)=が死亡したのは取り調べ時の暴行が原因として、遺体の鑑定書を調べた岩手医大の出羽厚二教授(法医学)が、特別公務員暴行陵虐致死容疑で取り調べを担当した警官を告発することが14日、分かった。 15日に告発状を県警に提出する。出羽教授は取材に「取り調べで自白させるために暴行し、死亡させるようなことがあってはならない。県警は真実を隠さずに調べてほしい」と話している。
再審請求のため名古屋高裁に入る田辺雅樹受刑者の弁護団=15日午後 愛知県豊川市で2002年、1歳10カ月の男児を車から連れ去り、海に落として殺害したとして、殺人と未成年者略取の罪で懲役17年が確定した田辺(旧姓河瀬)雅樹受刑者(49)の弁護団が15日、「自白は捜査官に誘導されたもので信用性に疑問がある」として名古屋高裁に再審請求した。 後藤昌弘弁護団長は記者会見で「田辺さんは無実だ。社会に戻ってこられるよう頑張りたい」と話した。 弁護団によると、海上保安部による現場付近の漂流予測図を専門家が検証した結果「確定判決で認定された男児が海に落とされたとする場所や時間は、自白と異なる」とする意見書を新証拠として提出した。
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