図3 nico<BR>親機のようなクレードルと,携帯電話とをセットで利用する。携帯電話の裏面がディスプレイになっており,クレードルでメールを入力するときには携帯電話を裏向きにセットする。家にいるとき,携帯電話をかばんから取り忘れても着信に気づきやすい。クレードルの大きなボタンで操作できる点も評価された。 デジタル機器の多機能化が続く中,問題となっているのが使い勝手の向上。機能が多すぎて使えないという状況が頻発しているためだ。使いやすい商品を生み出すための有効な開発手法として知られるUCD(User Centered Design:ユーザー中心設計)が,日本でもここ1~2年急速に注目を集めている。 ただ最近では,UCDの弊害も指摘され始めている。UCDで使いやすい製品は作れるかもしれないが,ユーザーの情動を喚起するような斬新なデザインは生まれない,というのだ*。 しかしUCDを適用して,斬新
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