先日幕を閉じた甲子園大会は、総じて前評判の高かった選手が予測通りの結果を出した大会だった。100回大会を記念する甲子園球場には、連日のように4万人の観客が押し寄せ、過去最高の観客動員数も記録し、大会そのものは成功裏に終わったと思う。 開催前には外野席の有料化、バックネット裏の中央特別指定席の値上げなど、観客動員への悪影響を危惧する声も聞かれたが、ひとまずそういう声は封じ込められたと言っていいだろう。 今大会で最も注目を集めたのは勿論、吉田輝星(金足農・投手)だ。 彼の話題は野球だけにとどまらず、一般的には“非日常”だった農業高校の活動までテレビなど多くのメディアで取材され、優勝校の大阪桐蔭以上に国民的な支持を得たと思う。その吉田が今大会では6試合に登板し、投げた球数は881球である。 2006年・斎藤佑樹(早稲田実)の948球に次ぐ、史上2番目に多い球数となった。 高校野球に早く球数制限を