韓国の金寛鎮国防相は16日、記者団に対し「米国のミサイル防衛(MD)システムには参加しない」と述べ、独自の韓国型ミサイル防衛(KAMD)の構築を進める方針をあらためて明言した。米MDの主力、高性能の地上発射型「高高度防衛ミサイル(THAAD)」や海上配備型迎撃ミサイルSM3の導入も「考慮していない」と述べた。 今月初めに韓国を訪問したヘーゲル米国防長官が会見で「(米韓のMDは)相互運用性が必要」と表明。その後、韓国メディアで、韓国軍がSM3などの導入を検討しているとの報道が相次いだことを受け、国防相が臆測を打ち消した。 金氏は、米MDへの参加は「天文学的な金額が必要で、国民の理解が得られない」と指摘。韓国防衛は、低い高度で迎撃する地対空誘導弾パトリオット(PAC2)の改良などで対応するとした。(共同)