2013年12月18日のブックマーク (8件)

  • 帰ってきたバッタ博士[後篇] (5ページ目)

    日、その夢が叶いました」 ざわ、ざわ、ざわ……。 稲盛ホールに微妙な空気が流れる。薄暗い場内を切り裂く白い風。バッタ博士は、あのモーリタニアの正装で壇上に立った。すぐには演壇に向かわずに、スクリーンの前で見栄を切る。博士は、小さな容器から粘性の白い何かを取りだし、ゆっくりと自分の眉毛に塗り込めていく。ああ、博士、ちょっと塗りすぎです。 「たった今、心身ともに白眉研究者となりました、前野ウルド浩太郎です。よろしくお願いいたします」 バッタ博士は、今日もやらかした。白眉研究者のひとりとなった緊張と萎縮? 一切ない。安定した収入を得ることからくる安堵と弛緩? それも一切ない。博士は力強い声で、ことばを区切りながらはっきりと話していく。スクリーンには博士がモーリタニアの地で撮影した、大量発生したバッタの撮りたてほやほやの動画が流れている。博士の登場時にくすくすと場内から漏れていた笑い声が消えて

    帰ってきたバッタ博士[後篇] (5ページ目)
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    「バッタ博士は、あのモーリタニアの正装で壇上に立った。」(写真付き)▼かっこいいぞ!
  • 帰ってきたバッタ博士[後篇] (2ページ目)

    【前野】4月にいちど帰ってきたときにいっぱいプレゼンをやって、多くの人と会って、身体もくたびれて。なんかこう……自分を面白がって、利用したいというか、そういう人たちがいっぱい来て。そういう人たちからのメールって無礼というか、バカにしてるというか「俺が取材してやるから、お前時間空けろ」みたいな。自分もブログでああいうバカなことしてるから、そう思われても当然なのかもしれないけど、雑な扱いをされているというか、研究者として見られてないんだなと……。 ――こういう質問をしましょう。コミックバンドとしてデビューして、アニメの主題歌とか歌って人気が出たバンドがあるとします。セカンドアルバムも同じ路線でヒットしました。でもほんとうはシブいロックがやりたかった。サードアルバムでそれをやったところ、今までのファンがこう言うわけです。「そんなの、ぼくらの好きなバッタ博士じゃない」「定期収入を得て真面目に研究を

    帰ってきたバッタ博士[後篇] (2ページ目)
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    「モーリタニアでバッタが大発生していて、そういうときにブログを書く時間はちょっと取れない。」わかる、わかるぞ。生暖かく待つから頑張れ。m(_◎_)m
  • 帰ってきたバッタ博士[後篇]

    バッタ博士・前野ウルド浩太郎は京大白眉プロジェクトの内定を獲得した。 来年4月からは、安定した収入を得て研究活動を続けることができる。これから博士は何をどのように研究していこうと考えているのか。 京都大学での内定式ルポと合わせて、博士へのインタビューをお届けする。 ご結婚の予定は? 来年4月からバッタ博士は「京都大学白眉センター年俸制特定教員(助教)」となる。すなわち京都大学の職員だ。健康保険も使える。博士に「給料はいくらですか」と聞くと、「いや、まだ自分もよくわかってないです」とのことなので、「国立大学法人京都大学特定有期雇用教職員就業規則」内「第2章 年俸制特定教員/俸給」を見てみると、A=40万円からV=170万円までランクが分けられており、「額については、雇用される者の経験及び能力に応じて決定するものとする」と書いてある。ということは、博士は最低でも月40万円の給料を得ることになる

    帰ってきたバッタ博士[後篇]
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    「日本はモーリタニアに何億円も援助をしてくれている。コータローがここにいるということは、それ以上の価値があるというのに。」一票。たいしたことはできませんが、せめてネットで拡散応援できれば。m(_◎_)m
  • 広報室の設置で社会との新しい関係を築いた - FoodWatchJapan

    【味の素特別顧問歌田勝弘さんへのインタビュー】味の素株式会社(以下、味の素社)第7代社長(1981~1989年)を務めた歌田勝弘氏に味の素社の歩みを聞き、永続するブランドと企業活動の秘訣を探った。 第2回は、業界に先駆けて設置した広報室がどのような役割を担い、どのような活動を展開してきたかを聞いた。 インタビューでは、編集部からの簡単な質問に対して、歌田氏は詳細な内容を一息に話されたため、聞き書きの形で記した(カコミ部分は齋藤)。 社会とのかかわりを担当する専門部署 オルニーの論文発表に対して、味の素社は科学者に検証を求める一方、消費者への情報発信も開始した。ただし、それは企業から社会への一方通行のものではなく、社会と企業とで意見・情報を出し合い、良好な関係づくりを目指すものであった。それを担当したのが、当時国内企業に見られなかった新しい部署、広報室である。 他に先駆けて広報室を設置 味の

    広報室の設置で社会との新しい関係を築いた - FoodWatchJapan
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    P.3「スペイン語圏でも、「アジノモト」という発音が浸透しています。」それは驚異だ。味の素の広報はんぱない。m(_◎_)m
  • 田中秀臣 on Twitter: "英語は本当にできたほうがいいよね。あと代替的な意見知るためにフランス語もおススメ。"

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    BUNTEN 2013/12/18
    英語できんぼ劣等生俺の採用している戦略は、ネット上に翻訳公開してくれている人を見つけてフォローしたりRSSを捕まえたり。m(_◎_)m
  • 帰ってきたバッタ博士[前篇]

    あのバッタ博士・前野ウルド浩太郎が帰ってきた。6月、連載《バッタ博士の「今週のひと工夫」》が始まったとき、博士は「33歳、無収入、職場はアフリカ」と名乗りを上げた。未来は何も約束されていなかった。 そして今、われわれの前に再び現れた博士は、32.2倍の超難関を突破して、自らの力で定期収入とベストの研究環境を見事手に入れていた。 その名は「京都大学白眉プロジェクト」。 バッタ博士はいかにして難関を突破し、無収入の苦境を脱したのか。 「これで、研究を続けることができます」 12月10日、日出版倶楽部で開催された「第四回いける大賞」授賞式にて。今回は3作品が受賞。左から『永続敗戦論』(太田出版)の白井聡さん、バッタ博士、『永山則夫――封印された鑑定記録』(岩波書店)の堀川惠子さん。堀川さんの受賞スピーチの前半は「バッタ博士に会いたくて今日はここに来た」という取材者魂と愛情にあふれる内容だった

    帰ってきたバッタ博士[前篇]
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    「世間一般が考える「学者先生の講演」はお堅く単調なものだろうが、バッタ博士のそれはまるで異なる。知的興奮と笑える楽しさ、その両方がある。」そここそ私が彼を応援したい理由である。m(_◎_)m
  • 帰ってきたバッタ博士[前篇] (4ページ目)

    リアル白眉vs京大総長 【前野】伯楽面接は40分くらいでした。最初は共通の質問を訊かれて、後半は自分のことを。「前野さん、無収入だそうだけど、大丈夫なの?」と訊かれて「大ピンチです」と答えたら「崖っぷちだねえ」と言われました(笑)。なんか、リラックスしたかんじで、こっちのことを自然にいろいろ引き出してもらったかんじがします。 ――総長からは何を訊かれましたか。 【前野】「前野さん、モーリタニアは何年目ですか」と訊かれて「3年目です」と言ったら、総長が、はっ、と顔を上げてこっちを見て「過酷な環境で生活し、研究するのはほんとうに困難なことだと思います。わたしはひとりの人間として、あなたに感謝します」と言ってくださったんです。自分がモーリタニアで研究していると話すと「うわー何それ、面白い、何してんの?」と言われるのが今までのパターンだったんですけど、初めて「感謝します」と言っていただいた。ああ…

    帰ってきたバッタ博士[前篇] (4ページ目)
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    「京大、恐るべし。バッタ博士の企みは、すでに予想の範囲だったのだ。」爆笑!!
  • 風説・風評との闘いは創業期から - FoodWatchJapan

    【味の素特別顧問歌田勝弘さんへのインタビュー】味の素株式会社(以下、味の素社)第7代社長(1981~1989年)を務めた歌田勝弘氏に味の素社の歩みを聞き、永続するブランドと企業活動の秘訣を探った。 第1回は、味の素社が創業期から相次いで見舞われた風評・風説にいかに対応してきたかを聞いた。 インタビューでは、編集部からの簡単な質問に対して、歌田氏は詳細な内容を一息に話されたため、聞き書きの形で記した(カコミ部分は齋藤)。 日で発見され日で工業化された“味” 最初に、歌田氏の入社当時のことと、それまでの味の素社の歩みを聞いた。それによれば、「味の素」は明治のスタート時点から、特許や商標といった権利、公的機関による安全確認、そして親しみのある商品名を選ぶなど、ゆるぎないブランド作りに必要な要点を押さえていたことがわかる。そして、戦時下にそのブランドを封印された後、戦後に再度ブランドを作ってい

    風説・風評との闘いは創業期から - FoodWatchJapan
    BUNTEN
    BUNTEN 2013/12/18
    味の素物語。▼名前一つにもストーリーがあり、一見良い物まで含めた様々な風説との闘いなど、バイオ大国日本の礎を築いたひとつの企業の、感動の一編。m(_◎_)m