今日の経済教室は冨山和彦さん。日本経済をGとLに分ける考え方は分かりやすい。Gは法人減税と消費増税を求める。昔の経済界が景気回復を求めていたのとは大違いだ。それで需要を抜かれたら、 対面サービス(流通、運輸、社会福祉、飲食、観光)が主力のLの生産性向上の努力なんて、ひとたまりもない。サービス業の生産性向上の意欲は、人手不足を感じてこそである。生産性が上がらなければ、賃金が上がるはずもなく、人手が余っていれば、ブラック経営は易々と成功する。 第一生命の熊野英生さんが2/3に「賃金上昇が中小企業に行き渡るには」で書いているように、中小企業には、小売、サービス、建設が多く、消費増→賃上げの経路だ。それで早々に消費増税で需要を抜かれたら、賃上げになるわけがなく、困難はLの世界に強く表れる。冨山さんは、「PDCAを回せ」で、現場に解決させようとするが、需要管理の戦略がこれではカバーし切れない。厳しい