今回の参院選で、山本党(元号党。この政党は一刻も早く党名から元号を外すべきだと思う)が票を集めた理由はあまりにも明らかだ。 かつての自民党は「国民政党」などといわれていたが、現在ではあからさまなエスタブリッシュメント層のための「階級政党」だ。デヴィッド・ハーヴェイの定義に従えば*1、自民党は明白な「新自由主義政党」でもある。 一方、野党第一党の立憲民主党と、同党と同じルーツを持つ国民民主党は、中間層を主な支持基盤とする政党だ。これら旧民主党系政党には、ことに「団塊の世代」からの支持が多い。旧民主系は、高度成長時代の恩恵を受けた中間層に支えられた政党であるともいえる。 しかし、近年の格差の拡大、もっとはっきりいえば「階級社会化」は、旧民主党系の支持層からはみ出す人々を多く生み出した。旧民主党系の政党は、もはやこれらの人々のニーズを満たす政党ではなくなってきた。2000年代にはまだ現在ほど階級