植物が受粉の媒介をハチに頼っていることはあまりに有名ですが、私たちは夜の部に目を向けるのを忘れていたようです。 このほど、デンマーク・オーフス大学(Aarhus University)の研究により、日没後にハチが去った後、夜間の受粉作業を「ガ」が引き継いでいることが新たに判明しました。 調査対象とした花の受粉は、全体の約3分の1がガによるもので、植物の種子生産に大きく貢献していたようです。 受粉の仕事はこれまで、ほとんどがハチの功績とされてきただけに、この結果は驚きをもって受け止められました。 研究の詳細は、2022年7月13日付で科学雑誌『Biology Letters』に掲載されています。