ブックマーク / cruel.hatenablog.com (7)

  • キューバの経済 part 4: 社会主義/共産主義経済の全体像 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    1. キューバ再び:経済危機のさなか さて久々にキューバにきているのだけれど、キューバはいますごいことになっている。まず、アメリカの制裁がどんどん厳しくなり、各種の船はキューバに寄っただけで嫌がらせされ、キューバへのフライトもどんどん潰された。おかげで観光客は激減。FDIもやたらに支障をきたす状態。料やガソリンの不足はとんでもない状況だ。 さらにコロナ。2020年夏に、一時抑え込んで、われコロナに勝利せり、と叫んだらすぐに第二波がはじまり、さらに今年に入って爆発。人口一千万強のキューバで、一日千人規模……だったのが6月にさらに爆発して一日三千人の新規患者数だ。おかげでレストランはテイクアウトのみ。夜8時から朝5時まで外出禁止。 さらにトランプがイタチの最後っ屁で、今年一月にキューバをテロ支援国認定してしまったので、特に銀行のドル送金ルートがほぼ完全に断たれてしまった。キューバ相手のドル取

    キューバの経済 part 4: 社会主義/共産主義経済の全体像 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/04/12
    わからん。キューバ以外にソビエトロシアとか現代中国とかも押さえた上でないと「社会主義/共産主義の現実の経済のまわりかた」とまで言うのは言いすぎのような気もするのだが…。(合衆国が共産化した場合は別途。)
  • Anderson, "Che Guevara":壮絶な調査に基づく空前絶後のフェアなゲバラ伝 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary すさまじく分厚いゲバラの決定版伝記。綿密で詳細な調査とインタビューはとにかく圧巻。キューバで長年暮らして関係者の資料を大量に閲覧、ゲバラ懐柔役だったはずの老練なソ連外交官から、恋する乙女まがいの赤面するようなコメントをモスクワで引き出し、最後の部隊の生き残りにスウェーデンまで出かけてヒアリング。すごい! 思想形成や、戦略的な評価といった大局的な視点はいま一つ薄い。だが、その調査が浮き彫りにする、ゲバラの人格的な信じがたいほどの魅力、およびそのとんでもない滅私奉公の独善ぶりは、これまでの伝記などで見られる、とても単純かつ純粋な理想主義者というイメージにかなり修正を迫るものではある。 そして書はそのすさまじい調査により、ゲバラの最期についての決定的な証言を入手し、そのおかげで謎だったゲバラの埋葬場所まで明らかになり、ゲバラ遺体のキューバ帰還にまで貢献した—

    Anderson, "Che Guevara":壮絶な調査に基づく空前絶後のフェアなゲバラ伝 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    BUNTEN
    BUNTEN 2020/06/04
    「NEPみたいな軟弱負け犬根性」世界中がひっくり返って数世代経過するまでは(経過しても成功する保証はない)人を動かす最上の策はインセンティブで釣ることだろうと俺は信じている。
  • 格差の拡大は本当だろうか?——経済学者、格差の数字を見直す(The Economist より) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    訳者口上:秋にピケティの新著が出たところで、The Economistの11/30号に格差についての議論を見直す研究についての話が出ていた。おもしろかったので勝手に翻訳。トップ層がすさまじく豊かになっているという見立ては、実はそんなに正しくないのではないか、という研究がどんどん出てきたというお話。ただし、どれも金持ちの豊かさ増大がピケティらの言うほどはすごくないかも、というだけで、金持ちが豊かになっていること自体を否定するものではないので念のため。なお、途中の見出しはオリジナル通りで、全部ある有名な曲の歌詞から。(山形浩生) www.economist.com 2011年にニューヨークのズコッティ公園での抗議デモに何千人もが集結する10年以上前、フランスのあまり有名でない経済学者が腰を据えて、所得格差についての新しい見方を扱った論文を書き始めた。「我々の研究の焦点は、トップ10%、トップ1

    格差の拡大は本当だろうか?——経済学者、格差の数字を見直す(The Economist より) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    BUNTEN
    BUNTEN 2019/11/29
    日本みたいにデータを出さなくなったり(昔あった高額納税者ランキング)取らなくなった/取っていない(所得分位のおおざっぱさなど)国もあったりして、そういう所では格差が広がっていても検出するのは難しい。
  • キューバの経済 Part3: 利益は「計画からのずれ」!社会主義会計と投資 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    前回、キューバ経済に見る「効率性」の考え方のちがいについて述べて、それをもたらす資投資の不足を指摘した。今回はその資投資の話を…… はじめに: モンゴルの財務諸表 開発援助がらみの仕事で、いろんなところでいろんな変なものを見てきたけど、いくつか後悔していることもある。その一つが、2000年にモンゴルで郵便局の改革案を作ったときに出てきた、社会主義会計の資料をなくしてしまったことだ。 その仕事では、モンゴルの郵便局の再建が仕事だった。モンゴルは昔は、GDPの一割にも相当する財政ミルク補給をソ連からもらっていて、しかも郵便局も扱う郵便のほとんどは、駐留ソ連兵さんたちが故国に書き送るお手紙によるものだった。それがソ連崩壊でみんな帰ってしまい、扱い量が激減し、確か五分の一くらいになったのかな。で、売上も激減して困ったモンゴル郵便は、郵便料金をいきなり十倍に上げる暴挙に出て、もちろんそれで郵

    キューバの経済 Part3: 利益は「計画からのずれ」!社会主義会計と投資 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    BUNTEN
    BUNTEN 2019/03/11
    「そもそも社会主義会計は、減価償却の概念がなかったと言われている。」え?「資本論」には、この設備を10年で更新するとして、みたいな話が出てくるのに? 真面目に勉強しなかった奴が発明したのか?
  • 山本作兵衛『筑豊炭坑絵巻』:驚愕の記録。ユネスコもたまには立派。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    筑豊炭坑絵巻 新装改訂版 作者: 山作兵衛出版社/メーカー: 海鳥社発売日: 2011/10/17メディア: 大型購入: 12人 クリック: 905回この商品を含むブログ (4件) を見る 朝日新聞向けの今年の三冊を選ぶので、見落としたはないかと丸善をうろつくうちに発見。一見して驚愕。すごい。明治大正からずっと筑豊炭田で坑夫を勤めてきた著者が、そのすべてを絵と文で描きだしたものすごい記録。実際の採掘方法、そのツールや手法の変遷、日常生活、米騒動など時事的な事件、内輪のリンチの様子など、無言であんぐりしつつページをめくる。はっと我にかえり、即購入。リアル屋も捨てたもんじゃないねえ。 全体が絵を中心にかなり詳しい文を添えた瓦版的な構成。絵の描き込みもすごいし、変な価値判断やイデオロギーの入らない淡々とした記述、そしてあちこちに入る戯れ歌、すべて驚異的。明治の炭坑は、夫婦で入って採掘した

    山本作兵衛『筑豊炭坑絵巻』:驚愕の記録。ユネスコもたまには立派。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    BUNTEN
    BUNTEN 2011/12/23
    「その中でもこれは玉のほう」別のもの(何だったか忘れた)を世界遺産に申請してたらこれが目に留まって指定されるに至ったといういわくつきのもの。まあ、石見銀山みたいなのと違って国威発揚にはならないだろう。
  • 温暖化対策は排出削減以外にもあるし、そのほうがずっと効果も高い!Smart Solutions to Climate Change: Comparing Costs and Benefits作者: Bjørn Lomborg出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2010/09/09メディア: ペーパーバック購入: 6人 クリック: 351回この商品を含むブログ (1件) を見る - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    おもしろい! これまでロンボルグのコペンハーゲン・コンセンサスは、世界の多くの問題対応政策(栄養失調対策、貿易自由化、汚職対策、温暖化対策)の費用便益を一流学者パネルの分析に基づいて比較し、ランク付けしてきた。厳密には、その分野の専門家が費用と便益について見積もりを出し、別の学者がツッコミを入れ、それをナンシー「夜の女王」ストーキーやバグワティ、キドランドなどの超一流経済学者たちがチェック採点して順位をつける方式。 その中で温暖化対策はいつも最下位だったが、あれこれ関心を集めているテーマなので、今回は温暖化対策だけに焦点をしぼっている。でも温暖化対策は(一部の不勉強な人が思っているのとはちがい)炭酸ガス排出削減以外にもいろいろある。今回は、各種の温暖化対策を比較して、何がいいかを見ている。 炭酸ガス蓄積技術や太陽光を遮る技術の導入、ディーゼル排出や途上国の薪ストーブの改善(この二つは煤を出

    BUNTEN
    BUNTEN 2010/11/22
    「炭素税(排出削減)は最悪」その最悪手すら打てそうにない日本。▼「炭酸ガス蓄積研究」これは大気中への排出削減と違うの? これがカウントされるように炭素税を設計すれば(略)。
  • Thomas Pynchon Against the Day もんく - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Against the Day 作者: Thomas Pynchon出版社/メーカー: Penguin Press HC, The発売日: 2006/11/21メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 105回この商品を含むブログ (30件) を見る いやー長い。今回、このあらすじを終わらせるので再読したが、おなか一杯というのにさらにあれこれ詰め込まれるフォワグラ小説(読者がフォワグラね)。いろいろ気になること、せろにあす・もんくなどいろいろあるのを少しはき出す。 タイトル「Against the Day」の意味は、文中にあれこれ出てくるが必ずしも明確ではなく、日語にもどう訳したものか悩むところ。いまだれかが翻訳しているはずだが、たぶんカタカナで逃げるでしょう。でも、実は文字通り訳してAgainst = 抗う、day=日で、つまりこのタイトルは「抗日」を意味するのだ、という説もあ

    Thomas Pynchon Against the Day もんく - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    BUNTEN
    BUNTEN 2009/09/03
    「「抗日」を意味するのだ」ったら喜んで読みそうだ。(^_^;)>俺
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