弊社の本社スタッフが「市民民主連合(PAD)って今ひとつイメージがわかない。そういう日本人は多いのでは」というので、私なりの解釈を書いてみます。 PADとは「反タクシン派」の連立組織で、2006年2月8日発足。中心人物はメディア王のソンティ・リムソンクル氏、政治家のチャムロン・スリムアン氏、軍部のサプラン・カラヤナミット将軍など。当初は主に、都市部の中産~上流階級の支持を集めました。 その後、タクシン政権の急速な改革に反対する王室、仏教、大学関係者、公務員などに同調者が現れて勢力を拡大。2006年にはソンティ氏の影響力のもと、メディアで激しい反タクシン政権キャンペーンを展開し、同年9月19日のタイ軍部による無血クーデターの下地を作りました。 クーデター後の軍事政権下では一時活動を中止しましたが、昨年12月23日の総選挙でPPP(市民の力党)中心の連立政権が発足すると、PADは再始動。今年5