たとえ自分が自分でなくなろうとも、疑問を抱かず上の指示に従う、それが組織で生き残る方法の一つ。メガバンクや警察組織のような特殊な環境下でなくとも、何かの組織に属す限り、この結論にぶち当たったことのない人はいないかもしれません。現状を変えるのも上に逆らうのも、怖いものは怖い。戦わない姿勢が一番身近な幸せを約束してくれることのほうが多いからでしょうか。 世の中には、それでも戦う人がいる。正義の為に戦う人には必ず本当の友が寄り添い、誰も踏み消せない道程が残ります。ドラマ『小さな巨人』は、警視庁4万人のトップ「捜査一課長」を目指して異例のスピードで出世し続けてきた主人公が、些細なミスから左遷され、今度は所轄刑事として巨大警察組織の闇と困難な刑事事件に立ち向かっていく、まさに己の正義を武器に戦う男のストーリーです。 ドラマを盛り上げるのは、ずばりデキる男たちの勘。絶対的なものにも裏があるはず、と疑う