筆者が最近ウォッチしているセキュリティ情報の一つに、米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)の公開する「既知の悪用された脆弱(ぜいじゃく)性カタログ」(Known Exploited Vulnerabilities Catalog)があります。 これはその名の通り、サイバー攻撃者に悪用されている既知の脆弱性をリスト化したもので、頻繁にアップデートされています。ITmedia エンタープライズでも毎週のように同リストに関する記事が公開されているので、聞き覚えがある読者の方も多いでしょう。 既知の悪用された脆弱性カタログは、米国当局がどういった脆弱性に注目しているかを端的に確認できるため非常に有用です。F5製の負荷分散装置「BIG-IP」の脆弱性(CVE-2022-1388)など昨今注目を集める脆弱性がリストアップされていますので、定期的にチェックす