ボスニア紛争報道を詳細に分析した重要作。現地報道は社会・文化的多様性を正確にとらえたものであった。しかし欧米メディアを介して偏向して行き、現地の多様な視点は日本にはほとんど届かなかった。本書は、欧米の主要メディアによる解釈が、有力な「事実」として世界に伝えられていく過程を詳細に分析し、報道の陥穽を翻訳の視座から浮き彫りにする。 現地の情報が、英語、そして日本語に翻訳・変換されていく過程において、どのような問題が存在したのか。そのプロセスを緻密に分析し、報道偏向の陥穽からいかに逃れ得るかの手掛かりを示唆する。翻訳学、メディア論、報道研究に一石を投じる書。国際報道における翻訳の不可視性と政治性に挑む。 「本書において、紛争とメディアが大きく関わった事例として取り上げるボスニア紛争は、冷戦終結後世界で多発した地域紛争の中でも、第2次世界大戦後ヨーロッパで起きた最悪の紛争と言われ、グローバル社会に
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