大相撲のしこ名に使われている十二支にちなんだ文字で、最も多いえとは今年の辰(たつ)だ。「龍」や「竜」であふれる角界に初場所、新たに登場したのは「シロクマ」。親しみやすい顔立ちとしこ名、そして確かな実力で飛躍を目指している。 西十両6枚目の白熊は24歳。文字通り「しろくま」と読む。本名は高橋優太。福島県須賀川市出身で、新潟・海洋高から進んだ日体大では主将を務め、元横綱・稀勢の里が師匠の二所ノ関部屋に入門した。 2022年夏場所、本名の「高橋」で初土俵を踏むと、序ノ口と序二段で優勝するなど、ここまでの9場所で一度も負け越すことなく、番付を上げてきた。