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「人間と認められず」研究材料に 樺太アイヌの遺骨、豪から初返還へ | 毎日新聞
日本最北端の宗谷岬から43キロ先に見える樺太(サハリン)=北海道稚内市で2022年10月24日午前8時58分、... 日本最北端の宗谷岬から43キロ先に見える樺太(サハリン)=北海道稚内市で2022年10月24日午前8時58分、千葉紀和撮影 「ようやく初めの一歩。でも、私たちは少数者の中の少数者。その存在は、まだまだ認められていない」 樺太(サハリン、現ロシア領)に住んでいたアイヌ(エンチウ)の子孫らで作る「エンチウ遺族会」会長の田澤守さん(67)=札幌市=は、民族の苦難の歴史に思いをはせた。 オーストラリアの博物館が保管しているアイヌ民族の遺骨4体を巡り、日本側に返還することで両政府が合意したことが、政府関係者らへの取材で判明した。うち1体は樺太で収集された記録があり、同遺族会が返還を求めてきた。政府とアイヌ団体の代表者らが5月にも現地を訪れ、返還を受ける見通し。樺太アイヌの遺骨は日本の大学も研究材料として多数保管しており、国内でも返還が進む可能性がある。 樺太アイヌの遺骨が地域に返還されるのは初めて。
2023/03/05 リンク