運動不足になりがちな忙しいビジネスマンこそ、自転車通勤を検討したい。通勤時間を有効に使って運動や気分転換ができ、生活習慣病の予防も期待できる。夏は会社に着くまでに汗だくになってしまうと敬遠していた人も、暑さが収まる秋は自転車通勤を始めるのに最適だ。通勤距離別の自転車通勤用のコーディネートを前後編に分けて紹介する。 厚労省によると、脂肪燃焼に効果がある有酸素性運動は、20分以上で効果を発揮するという。買い物用自転車(いわゆるママチャリ)ではハンドルよりサドルが低い位置にあるため長時間運動しにくい。健康を目指して自転車通勤するならば、軽快に走ることのできるスポーツ用自転車がおすすめだ。 都心の移動にロードバイクやスポーツ小径車を使用する筆者の経験では、信号での停車が多い街中でのスポーツ用自転車の平均時速は、18~20km前後になるはずだ。平均時速から計算すると、自宅から会社までの距離が約10~
20年ぶりに全面改良され発売されたスズキの軽クロスカントリー4WD「ジムニー」。発売から1カ月ですでに1年分受注済みともいわれる4代目だが、小沢コージはどう評価する? 【コンセプト】まぎれもない日本のお宝4WDではありますが! みなさんちとホメ過ぎ&売れすぎですってば新型スズキ「ジムニー」! ご存じ20年ぶりにフルモデルチェンジしたニッポンのお宝たるプチ本格クロカン4WDで、先日やっと試乗してきましたが確かに出来は上々。マーケティング担当者いわく「すでに1年分の受注が取れました」だそうで、ネット記事にしても人気の高さは尋常じゃなく、おそらく受注1万台超え。 その時代に逆行した分かりやすくワイルドでタフな真四角フォルムが過剰に受けてるんでしょうが、それにしてもちと注目され過ぎ。 というのもこのジャンルはそもそも一般の人が乗って楽しむようなクルマではないので。
ここ数年で最も驚いた出来事について書く。筆者がまったく信じていないビジョンを信じている知人に相次いで会ったことだ。 2017年の末、30年近い付き合いの経営者と会食した。数年ぶりに会ったため話が弾み、禁酒中を宣言していたにも関わらず相当飲んでしまい、気持ち良くなっていた時、いきなり質問された。 「谷島さん、シンギュラリティについてどう思いますか。人工知能が進化して世界が一変するという、あの話です」 調子に乗って楽しく話していたこともあって即答した。 「サイエンスフィクションとして楽しんでいる人に文句は言いませんが、本気でそう主張する人がいて困惑します」 彼は頷き、数秒おいてゆっくりと言った。 「色々な人に聞いていますが私の周囲には谷島さんと同意見の人が多い。でも私はその日が来ると信じています」 勿論冗談ですよ、と言って笑うのではないかと相手の様子をうかがうと真顔である。しまったと思ったが後
先週、自動車部品メーカーに勤める知人が東京にやってくるというので、夕方に東京・白金のオフィスを少しだけ抜け出し、近隣のカフェでお茶を飲みながら雑談をした。折しも、タカタが欠陥エアバッグの問題で倒産した直後。話はおのずとその方向へ行った。 その知人がしみじみとこう言った。 「ウチも同じ部品メーカーだから他人事だとは思えなくて。起きたことは本当にいけないことだけれど、明日は我が身という気持ちにもなる。この問題は自動車業界全体に大きなインパクトを与えるのではないでしょうか」 「確かにそうかもしれないですね……」 記者も同意した。というのも、ちょうど本誌にタカタに関するニュース記事を書いたばかりで、その内容と知人が言っていることが合致していたからだ。記事のタイトルは「タカタ破綻で変わるサプライチェーン 部品業界に『三重苦』」。ざっと要約すると、こんな話になる。 部品メーカーが消費者対応する時代へ
EV(電気自動車)を1台製造して政府から補助金をもらい、その翌日にバッテリーを別のEVに移してまた補助金をもらう――。ある中国電池メーカー関係者は、中国で起こっている“いかさま”についてこう証言した。 スマートフォンなどのバッテリーに使われる資源である「リチウム」が暴騰している。 「どうなってんだって感じですよ」。昨年末、日系大手商社の担当者はこう漏らした。昨夏ごろから、リチウムの価格高騰が商社や電池部材メーカーなどの調達担当者の間で話題の中心になった。2015年夏から2016年末までの約1年半で、リチウムの取引価格は3.5倍に跳ね上がった。「既に異常値に突入している。年が明けてからも高止まりが続いている状況だ」。日系電池部材メーカー首脳はこう語る。 米アップルのアイフォーンにも使われているリチウムイオン電池。EVが普及すれば世界需要は何倍にもなる(写真=Bloomberg/GettyIm
一般社団法人 防災ガールが2016年8月19日に発売した「#beORANGE(ハッシュビーオレンジ)パラコードミサンガ」が、一時品切れになるほどの人気となっている。 同団体が進める津波防災プロジェクト「#beORANGE」の一環として開発。軽量で耐久性と強度に優れたパラシュートコードを使用しており、編み込みをほどくと2mを超えるひもになる。これが止血帯や物干しひもになり、留め具は笛になる仕様。また燃えやすい素材のため着火剤に代用できるなど、有事の際に対応する多様な用途を備えている。 気仙沼の被災者や、熊本の自衛隊に災害時の活用法などを相談、また日常使いできるビジュアルを調査するなど、多くのヒアリングをもとに開発した。「“非常時のみ使う”、“普段は使わない”といったイメージのある防災グッズですが、何気ない日常でも利用し、防災意識を高めてもらえれば」と代表理事の田中美咲氏。 使い方の動画を作成
おそらく、世界で初めて登場した“女性向け”の家庭用溶接機。「使わないときも箱にしまわず、デザイン家電のように部屋に飾ってほしい」と、開発担当者は溶接機のイメージを変えるデザインにこだわった。コンセプトは米国のビンテージ風。一番のこだわりは、かわいい見た目に変身させたオシャレな色だ。1950年代黄金期のアメリカ車の色を参考にしたという。この溶接機、部屋に飾るのはいいが、マンション住まいが多い都心では「火花を散らす場所の確保」が一番の問題かもしれない。 ※本記事は、体験型DIYショップ「DIY FACTORY」を運営する大都と、小型溶接機メーカーのスター電器製造が「新しい市場づくり」への挑戦として共同開発した女性向け家庭用溶接機「DIY FACTORY sparky」(スパーキー)に注目する記事の後編です。前編の「女性向け“部屋に飾りたくなる溶接機”開発のきっかけ」もあわせてご覧ください。 中
「溶接が日常になる。飾りたくなる溶接機」――。こんなフレーズに思わず目が留まった。ネット通販と体験型DIYショップ「DIY FACTORY」を運営する大都(大阪市)が、小型溶接機メーカーと共同開発して2016年9月に発売した「女性向け家庭用溶接機」のチラシのうたい文句だ。女性向けに開発した溶接機は、もちろん日本初である。 国内のホームセンター業界は売り上げが頭打ちで、競合激化が進んでいる(※注)。そんななか、新たな顧客層として期待されているのが女性だ。ここ数年、いわゆる“DIY女子”がメディアで注目され、テレビや雑誌、SNS(交流サイト)などを通じてDIYに関心をもつ人が主婦を中心に広がりを見せている。大手ホームセンターやDIYショップが運営する初心者向けのワークショップや実技スクールへの参加も、女性が圧倒的に多いと聞く。DIY関連商品は女性好みの色やデザイン、アイテムが増え、女性が扱いや
長期低落傾向にあった公営競技の「競輪」に、ちょっとした異変が起きている。ファンの高齢化や娯楽の多様化などで20年以上減収が続いていたが、2014年度(2015年3月期)と2015年度(2016年3月期)の2年連続で増収に転換。その理由の一つが、観客を競技場に入れない「無観客レース」だという。 競輪は競馬などと同じ公営競技の一つで、7~9人の選手が競輪場のバンクでスピードを競う。観客はその順位を予想して車券を購入し、的中すれば払い戻しが得られる。車券の売り上げは少ない場合でも1レースで数百万円、大きなレースになると数十億円単位にのぼる。売り上げのうち75%が的中者への払い戻し、25%が選手への賞金や運営費、運営元を通じた社会貢献事業などに充てられる仕組みだ。全国43の競輪場で、通常は1日10~12個のレースを3~4日セットにした単位で行われている。 公営競技はいずれも売り上げの長期低落傾向が
2016年9月5日号の日経ビジネスの特集「ここまで来た 自動運転」では、日米欧のメーカーが出願した特許を読み解き、そこから見えてきた米国勢の隠れた実力について取り上げた(コラム「際立つGMとグーグルの強さ」)。三井物産戦略研究所の山内明弁理士が作成したデータから、特に完全自動運転(レベル4)の開発で米グーグルが圧倒的な強みを持っていることが分かった。 ここでは、特許分析ソフトウエアの開発やコンサルティングなどを手掛けるパテントリザルトのデータを取り上げる。やはりここでもグーグルの強さが際立ったが、もう一つ、別の興味深い事実も見えてきた。まずは米国市場における各社の実力を見ていく。 米市場でも強いトヨタに迫るグーグル 下のグラフは、パテントリザルトが独自に作成した各社の「米国市場における自動運転関連の特許総合力」(2016年6月末時点)だ。特許はその内容によって競合他社などにもたらす影響が異
日経ビジネスオンラインでは、各界のキーパーソンや人気連載陣に「シン・ゴジラ」を読み解いてもらうキャンペーン「『シン・ゴジラ』、私はこう読む」を展開しています。 この映画に対して政治家や官僚の姿などがリアルに描かれているという評価が多いのですが、石破茂議員の意見は全く異なります。8月19日付のブログには「何故ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのか、どうにも理解が出来ません」と書いています。 防衛大臣を務め、政界切っての「軍事通」である石破氏の真意は何か。前編・後編に分けて、たっぷりとお伝えします。 (聞き手は坂田 亮太郎) ※この記事には映画「シン・ゴジラ」の内容に関する記述が含まれています。 「シン・ゴジラ」が多くの国民から幅広い共感を得た理由を、どう捉えていますか。 石破:日本人はみんな、ゴジラが好きなんですね。ゴジラ以外にも戦艦ヤマトとかも、定番キャラとして大好きなんです
月ヶ瀬、出雲、五ヶ瀬の3種の紅茶で1箱3パック入り800円。購入者は20代~50代の女性がメインで、SNS投稿されたおしゃれな写真を見て購入につながる場合が多いようだ 乾燥レモンと紅茶がセットになり、カップに入れてお湯を注ぐだけでレモンティーが淹れられるという、光浦工業醸造(山口県防府市)の「フロートレモンティー」。その乾燥レモンをハート形にしたセット「フロートレモンハート」が、累計6万箱売れており、現在も完売状態が続いているという。 光浦健太郎社長によると、2015年1月に発売した冬春限定商品だったが口コミで話題を呼び、完売状態になった。販売を再開後は直販分は予約抽選にしており、問い合わせが殺到するため販売店舗は公表していない。 同社はもともと150年続く味噌醤油醸造所だったが、今後の成長を考え、従来の「味噌・醤油メーカー」から「保存食全般」の製造販売へと業態を移行すべく、新規事業として
春の訪れとともにやってくるサイクリングシーズン。趣味やスポーツとしてはもちろん、4月からの新年度に向けて通勤や通学に使う新しい自転車が欲しいと思っている人も多いだろう。 この春、自転車デビューする方に特に関心を持ってほしいのが「ヘルメット」だ。自転車は、本人がゆっくり走っているつもりでも、下り坂などで思いのほかスピードが出てしまうものだ。クロスバイクやロードバイクなどのスポーツサイクルならなおさら、簡単にハイスピードに達してしまう。モーターの力が加わる電動アシスト自転車も同様だ。 自転車乗車中の事故の中で最も深刻なのは、頭部へのダメージである。転倒して頭を強く打つようなことがあれば、生命の危機に直結する。そして衝撃から頭部を守る唯一無二の存在といえるのが、自転車用のヘルメットなのだ。大人に着用義務はないが(13歳未満には努力義務あり)、自分の身を守るために、ヘルメットを着用する人が一人でも
世界遺産登録前後から、富士山をモチーフにしたグッズの人気が高まっている。本体そのものに富士山を模したものが多いなか、異色の富士山グッズが発売され、売り上げが好調だという。 イデアインターナショナル(東京都港区)のライフスタイルブランド、BRUNOから発売された「FUJI ON THE ROCK」は、本体に水をいれ、冷凍庫で凍らせるだけで透明な部分と白い部分の2層に分かれたロックグラスが作れる製氷器だ。同社広報の武本麻梨絵氏によると発売前から話題となり、2014年6月12日の発売前後は父の日需要があったり、またその後も売れ続けている。 「30代の男性担当者が2013年秋頃より企画。2層に分かれる部分はケースの断熱材の厚さの違いで凍らせるスピードを変えている。美しいバランスができるまでに苦労した」(武本氏) 「大人を愉しむ」をテーマに2012年9月にオフィス、インテリア、キッチンの3ジャンルで
ITが創り出すであろう“未来”の中で、いま最もホットなのが「自動運転車」だ。AI(人工知能)やセンシング、制御技術を駆使して、人に代わって自ら運転する自動車は、社会や産業に与えるインパクトが大きいため、全世界の自動車メーカーやITベンダーなどが研究開発に全力を傾けている。まさに“人類の長年の夢”がITによって実現されようとしているのだ。 だが私には、とても気になることがある。自動運転車はソフトウエアの塊だ。関連する全てのシステムのコード量を合わせたら、大手銀行の勘定系システムのそれを凌駕するものになるだろう。当然、巨大な分だけ多くのバグが仕込まれる。しかも運転は想定外の連続だから、システムが予期せぬ障害を引き起こすリスクが高くなる。 そして、プログラムのバグを踏んだり、仕様漏れが露見したりしてシステム障害が発生すれば、その被害は銀行の勘定系システムのトラブルの比ではない。勘定系システムのト
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