パソナが運営する施設が数多く立地する淡路島は、ときに「パソナ島」と揶揄されることがあります。いったいなぜこの島で、どのような経緯でパソナの開発が進んだのか。淡路島とパソナの独特の関係を、武蔵大学社会学部専任講師の林凌氏が描きます。 【前編】「なぜ兵庫の淡路島は「パソナの島」となったのか…そのウラある「官と民」の独特の関係」では、淡路島の現状と、なぜパソナの事業が淡路島・兵庫県に求められたか、その環境的な要因を見ました。 この後編では、パソナが地方創生事業を遂行するようになった背景をたどり、そこから私たちの社会の変化を読み取ります。 「自分の能力をフルに発揮」する栗山良八郎『とぉない男(やつ)――人材派遣会社』(1986)という小説がある。ノンフィクション作家の森功(2015)は、この小説が南部靖之の生い立ちとパソナグループ(以下パソナ)創業期のいきさつをモデル化したものであり、かつ「記述内

