鉄道というと、旅行や生活の足、つまり「乗るもの」ですよね。鉄道好きのジャンルとして、「乗り鉄」という言葉もありますし、乗ることが大きな楽しみなのは間違いないでしょう。でも今回は、一般の人は乗れない鉄道のお話です。同じように線路を走っているのに、お客さんを乗せない鉄道。貨物列車のお話です。 ダイナミックな貨物列車に連結された車掌車に憧れを抱き… 筆者がまだ小さかった頃、昭和40年代の終わり頃ですが、近くの路線を走る貨物列車がやたら長かったような記憶があります。高度経済成長で物流が活発化していたからとか、おそらくそういうことだったのだろうと思いますが、国鉄の踏切でたまに貨物列車に出くわすと、とにかく長く待たされたのを覚えています。 でも、それが嫌だったかというと、そうでもありませんでした。いろんな形の貨車があって、見ていておもしろかったからです。 まるで倉庫のような有蓋貨車や、石炭を満載したホ