第6回の今回は、Linuxの基礎コマンド群「Coreutils」の概要を紹介し、ファイル操作、変換、ソート、プロセス管理など多彩なコマンドの使い方を解説します。 はじめに 厳密な意味での「Linux」とは、OSのカーネルのみを指す名称です。カーネルは文字通り、OSのコアとなる非常に重要なプログラムですが、ユーザーがカーネルを直接操作するわけではありません。カーネルだけではOSとしては成立せず、ユーザーが操作するための様々なアプリケーションやコマンドが別途必要となります。そのため、一般的なLinuxディストリビューションには最初から便利なコマンドが数多く用意されています。ファイルをコピーする「cp」コマンドや、ファイルの中身を表示する「cat」コマンドなどを使ったことがある方も多いでしょう。 cpやcatのような基礎コマンドは「GNU Coreutils」により提供されています。GNU Co
