県は4日、2020(平成32)年までの静岡空港の新幹線新駅設置に向けて、土木工学などの面から技術的課題を探る「新幹線新駅技術検討委員会」の初会合を非公開で開いた。この中で県は新駅設置のため、空港直下を通る新幹線の本線トンネルをバイパスする形で新たにトンネルを掘削する構想を明らかにした。 県は、今年度あと2回同委を開き、新たなトンネルの施工方法や位置、既存の新幹線トンネルへの影響などについて技術的な確実性を検証した上で、新駅設置に否定的なJR東海に対し、事業費用も含めた具体的な新駅構想を提案する。 ただ、初会合の冒頭、東京都立大(現首都大学東京)名誉教授でトンネル工学が専門の今田徹委員長は「現場は特殊な盛土構造になっており、その下にトンネルを掘るのは非常に難度の高い検討をしなければならない」と述べ、新駅設置には技術的にも高いハードルがあることを示唆した。
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