日中韓の首脳会談が十月末にも開かれる見通しです。中韓が急速に接近する中で、日本は歴史問題と交流、協力にどう対応するかが問われます。 韓国の朴槿恵大統領は二〇一三年二月の就任直後から、中国への接近を強めてきました。それまで朝鮮半島をめぐる外交、安全保障では、大筋として「日米韓」と「中朝」というブロックに分かれましたが、各国の指導者交代もあって今はもう少し複雑です。 日本と米国は中国の勢力拡大を抑止するため連携を強める。韓国はこれとはやや距離を置き、経済面などを重視して中国に近づく。一方、北朝鮮は中国と修復の動きはあるものの、孤立からまだ抜け出せない-。これが現在の東アジアの構図です。