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ブックマーク / arisan-2.hatenadiary.org (32)

  • 『優生学と人間社会』を読んで - Arisanのノート

    優生学と人間社会 (講談社現代新書) 作者: 米昌平,ぬで島次郎,松原洋子,市野川容孝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/07/19メディア: 新書購入: 2人 クリック: 60回この商品を含むブログ (46件) を見る 優生学という言葉をはじめて意識して聞いたのは、数年前のことだと思う。 もちろんこの語自体はもとから知ってはいたが、「戦前のこと」であり、おぞましいことだが過去の話であると思っていて、それが現代に復活しつつあると聞いて(実情は、それどころではないわけだが)、奇異の感を抱いたことを覚えている。 このを読むと、「優生学」の過去と現在についてのそうした思い込みは、まったく誤っていたことが分かる。戦後の日社会においても、ずっと「優生保護法」という名の法律が存在してきただけでなく、優生思想は、根的に否定されることのない考えであり続けてきた。 だが、そればかりではない

    『優生学と人間社会』を読んで - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2016/11/12
    今更ブクマ。今だからブクマ。
  • 四方田犬彦と帝国の欲望 - Arisanのノート

    以下の文章、あまりにも酷いので批判を書いておく。 『四方田犬彦, 朴裕河を弁護する』 http://parkyuha.org/archives/5161 ただ、かなりの長文であり、その一行ごとに突っ込みどころがあると言っていいぐらいだ。 あまり長い文章を書くのも気が引けるので、ここでは最低限、自分が特に言いたいことだけを書くことにしたい。 僕が一番驚いたのは、3のなかで、朴裕河が「従来の慰安婦神話に突きつけた」重要な視点の一つとして語られている、次の個所だ。 日軍兵士と慰安婦を犯す/犯されるといった対立関係において見るのではなく、ともに帝国主義に強要された犠牲者であると見なす視点は、今後の歴史研究に新しい倫理的側面を提示することだろう。それは日帝国主義による強制連行が朝鮮人・中国人にのみ行使されたのではなく、長野県や山形県の農民が村をあげて満洲国開拓に動員された場合にも指摘しうるとする

    四方田犬彦と帝国の欲望 - Arisanのノート
  • 「左折の改憲」論について - Arisanのノート

    最近、憲法9条の改正を平和主義の側から提起しようという、「左折の改憲」論というものが多く出されているようだ。 私はこれには反対なので、そのことを一言しておきたい。 私が具体的に読んだのは、マガジン9に載った想田和弘氏の以下の二つの記事である。 http://www.magazine9.jp/article/soda/22727/ http://www.magazine9.jp/article/soda/23445/ これらの文章について言うと、正直言って、論理がよく分からない。 この人の発言は、私はこれまでもっぱらツイッターで見てきただけだが、卓見が多く、よく学ばせてきてもらった人だけに、残念だ。 安倍による解釈改憲、「戦争法」の強引な「成立」が、想田氏のいう「創憲」の提言の直接の契機だということのようだが、守るべき原則がそれを無効化させることを狙って蹂躙されたなら、その原則の順守を掲げて

    「左折の改憲」論について - Arisanのノート
  • スターリン外交の実態 - Arisanのノート

    スターリン―政治的伝記 作者: I.ドイッチャー,上原和夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1984/07メディア: 単行この商品を含むブログを見る 結局、スターリンという政治家の資質について、ドイッチャーは総合的にどのような判断を下しているのか。 彼は、スターリンがすぐれた洞察力や判断力、また遠大な深慮をもってさまざまな政策決定や外交を行った、あるいは権力闘争の権謀術数をなしたという、スターリン神話と反スターリン神話の双方に共通する前提を否定する。 スターリンには、状況を判断したり見通す力が根的に欠けており、その政策や外交は、その都度の場当たり的なものでしかなかった、というのである。スターリンは、状況を見定めることもコントロールすることも出来ない政治家であり、常に状況に流されるままに政策を次々に変更して、無用の犠牲を生じさせることが甚だしかった。 これが、ドイッチャーの提示する

    スターリン外交の実態 - Arisanのノート
  • スターリンを支えた世代 - Arisanのノート

    スターリン―政治的伝記 作者: I.ドイッチャー,上原和夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1984/07メディア: 単行この商品を含むブログを見る 引き続き、ドイッチャーの『スターリン』を読んでいく。 ところで今日、大型書店に行って岩波新書の棚を見てたら、この著者の『非ユダヤ的ユダヤ人』があった。いまだに読まれてるんだな。岩波新書の「ユダヤ人」関連では、このと、サルトルの『ユダヤ人』だけは、ずっとある。どちらも、日当によく読まれた時期というのは、僕は知らないんだけど。 ドイッチャーの代表作のトロツキー三部作は、あの小沢一郎も若い頃に読んだというぐらいだから、日でも左翼を中心に広く読まれた著者だったのだろうが。 さて、こののなかでドイッチャーはこんな問いを立てている。 スターリンは、その(革命後の)恐怖政治の故に、フランス革命時のロベスピエールに比されることが多い。だが

    スターリンを支えた世代 - Arisanのノート
  • われわれが引き受けるべきもの - Arisanのノート

    オスプレイの訓練の一部を大阪(八尾空港)で受けいれるという、松井府知事や橋下市長の発言が、またも波紋を広げている。 僕は、これは単に松井知事や橋下市長だけの思いつきや打算によるものではなく、オスプレイの全国展開や自衛隊のオスプレイ配備の公然化など、米国と自民党政権それに産業界の思惑が背後にある動きであって、維新はそのための下準備をやらされてるようなものではないかと疑っているのだが、それはともかくとして、ここでは別に考えたいことがある。 それは、この「提案」が、「沖縄の負担を軽減するため」というもっともらしいロジックによって為されていることについてだ。 誰でも、このことから昨年来の(大阪初め各地への)震災瓦礫の受入れと焼却のさいの経緯を思い出すだろう。 あの時にも、橋下や松井たちの(そして政府や環境省の)言い分は、「被災地の困難を軽減するため」ということであり、それを受け入れることが「絆」の

    われわれが引き受けるべきもの - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2013/06/09
    "厳しい言い方になるが、これは僕の耳には、「われわれもこのぐらいは引き受けてやるのだから、お前たち(沖縄の人たち)もこれまで通り我慢し続けろよ」と言っているようにしか聞こえない。"
  • 鶴橋の排外デモ・水路を開く者 - Arisanのノート

    自分は行けなかったので、詳細が分からないのだが、24日日曜日に、大阪の鶴橋で在特会によるかなりの規模(100人ぐらいという説もあるが、もっと多かったのかも)の排外デモがあり、それに対する有志による抗議の行動も行われたそうだ。 抗議行動に参加した方たちには、心から賞賛とお礼の言葉を送りたい。 この日のデモでは、「朝鮮人」という言葉が大声で連呼され、ゴキブリ殺せとか、死ねとかいうような絶叫がそれに重ねて繰り返されてたらしい。 ヘイトスピーチとか言葉の暴力といった言い方さえふさわしくないような、直接的な憎悪と脅迫の撒き散らしである。 最近は東京の新大久保でも、同様の在特会など排外主義者によるデモが、毎週だか毎月だか行われていて、やはり「朝鮮人を殺せ」だとか「ガス室に送れ」だのというシュプレヒコールやプラカードが掲げられ、コリアタウンの営業にも大きな支障が出ていると聞いていたが、東京に比べるとこう

    鶴橋の排外デモ・水路を開く者 - Arisanのノート
  • 大阪市による朝鮮学園提訴 - Arisanのノート

    以前からこういう動きがあると聞いてはいたが、橋下市政がとうとうこういう行動に出た。 大阪市が朝鮮学園を提訴 学校敷地の明け渡し求める http://www.asahi.com/national/update/0129/OSK201301290079.html?tr=pc (関連記事 なめ憲!憲法を守る意思表示の会) http://nameken9.exblog.jp/17219472/ 朝鮮学校は、どこでも同じだと思うが、この学校も財政は非常に厳しい。 校舎の改修もままならないし、日の学校と比べると、設備も十分でないままである。運動場に芝を貼ったのも、保護者達の手弁当でどうにか行った作業だ。ここに限らず、全国の朝鮮学校は、概ね在日の人たち自身の、つつましい生活のなかからの出資と、献身的な努力によって成り立ってきたというのが実情なのだ。 もちろん、国からの援助も継続的に行われてきただろう

    大阪市による朝鮮学園提訴 - Arisanのノート
  • 朝日新聞の社説について - Arisanのノート

    朝日新聞をとってないので、よく話題についていけなくなるのだが、今日(9日)ツイッターを見てたら、朝刊に載った朝鮮学校無償化排除問題についての社説のことが、悪い意味で話題になっていた。 見てみると、言葉遣いは一見丁寧だが、確かにたいへん怖い内容の文章である。 昨日たまたまこの問題について書いたところでもあるので、この記事についても意見を言っておきたい。 http://www.asahi.com/paper/editorial20130109.html#Edit2 冒頭部分だけを読むと、朝鮮学校を高校無償化の対象から外すという安倍政権の決定に異議を唱える主張のように見えるのだが、そういう単純なことではないようだ。 朝鮮学校が「日や国際社会の価値観」と相容れないような、例えば「独裁体制を肯定するような」教育を行っているということを、(誰かの)「疑念」という言い方で実際は断定した上で、そういう教

    朝日新聞の社説について - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2013/01/10
    "いったい、「国民の不信」とか「疑念」といったことを語る時に、この社説の筆者の位置はどこにあるのだろうか? 僕がもっとも恐ろしさを感じるのは、その点だ。"
  • 下地さん(モジモジさん)の声明と署名のお願い - Arisanのノート

    ご存知の方が多いと思いますが、はてなでは「モジモジ」さんとして知られ、3・11以後は大阪で反原発・被曝反対の運動を熱心に続けてこられた下地真樹さんが、9日日曜日に不当逮捕され、拘留されています。 10月以降多くの逮捕者を出している、大阪での一連の弾圧のなかでの出来事です。 その下地さんからの声明文が出ましたので、下に転載します。 http://blog.goo.ne.jp/garekitaiho1113/e/79c68fd4e86da4ec02b2e01a5188052b また、即時釈放と謝罪を求めての署名も募られており、以下から署名できるようです。 (あわせて、勤務先の大学に処分を行わないように求める嘆願書もアップされています。) ご協力をお願いします。 http://keepcivicactivity.jimdo.com/ 逮捕状の被疑事実は、すべて、事実ではありません。当日現場にいた

    下地さん(モジモジさん)の声明と署名のお願い - Arisanのノート
  • 緊急署名とテント村について - Arisanのノート

    はじめに、前回書いた、13日に瓦礫受入れ説明会の会場で不当逮捕された四人の人たちの早期釈放を求める署名が募られています。下記のサイトから、ご協力をお願いします。 http://blog.goo.ne.jp/garekitaiho1113/e/b508730134dd941778e8b8ec9ec7e52e ウェブ署名を先行させていますが、メールでも可とのこと。一次締め切りは、22日(木)の午前中です。 ところで、今回逮捕された人たちのうち三人が中心的メンバーとなっていた、大阪市役所横の監視テントだが、市側による行政代執行を待たず自主的に撤退し、テント村も姿を消した。 http://occupyosaka.net/archives/107 僕は、このテントには数回足を運んだだけだが、強い印象を受ける出来事だったので、簡単に感想を書いておきたい。 瓦礫受入れ問題に対する考えに関わらず、このよう

    緊急署名とテント村について - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2012/11/21
    "つまり、自分たちが実際に置かれている現実の不当さに気づきたくない人たちを、その存在は不安にさせたのである。"
  • 被曝に反対すること - Arisanのノート

    11日日曜日、西梅田公園と関西電力社前で原発と被曝に対する抗議行動があったので参加してきた。 http://1111kanden.blog.fc2.com/ とくに関電前には、折からの大雨のなか、多くの人が集まってスピーチに耳を傾けたりシュプレヒコールをあげたりした。 稼動中の大飯原発やもんじゅの存在に加え、いま大阪では目前に迫った瓦礫焼却が緊急のテーマになっている。13日火曜日には、焼却場所とされている此花区の区民ホールで、午後7時から(最後と思われる)市による説明会が予定されており、阻止のための結集がこの場でも呼びかけられた。 http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000163892.html#shiken 会場に入れるのは大阪市民だけだが、会場周辺で抗議行動を行う予定とのことだ。 この日の関電前のスピーチでも、特に最後の方に発言された瓦礫

    被曝に反対すること - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2012/11/12
    "ここで言われている「生」とは、自分や他人に対する抑圧者としての生、飼い慣らされた生のことではない。大きな暴力に対して、自分や家族や友人や他人の生存を守り抜いていこうとする、民衆の生のことである。
  • なされるべきであった事 - Arisanのノート

    天皇訪韓という事柄が、はじめてはっきり提起されたのは、金大中政権の時だったはずである。当時僕は、大統領がこれを提起したのは、日との間に「現実的な」関係を作ろうとする選択をしたということだろうと思った。 つまり、植民地支配をもたらした天皇中心の日の国のあり方は、その被害をまともに受けてきた韓国にとって決して望ましいものではないが、その体質を日が自力で変えるということは、少なくとも当面は望み薄だから、それにこだわって交流を損うよりも、それにはいったん目をつぶって交流を進め、互いに利益を得ると共に、そのなかで日の国の体質も自ずから好い方向に変わってくれれば良い、というような選択をしたのだと受け取ったのである。 つまりは、日に対する「太陽政策」ということだ。 だとするとそれは、植民地支配や歴史認識に関わるような次元をいったんは棚上げにして、経済や文化や、また最近では軍事面の交流だけを進め

    なされるべきであった事 - Arisanのノート
  • 『犠牲のシステム 福島・沖縄』 - Arisanのノート

    犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書) 作者: 高橋哲哉出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/01/17メディア: 新書購入: 5人 クリック: 94回この商品を含むブログ (262件) を見る 現代の日において国家と犠牲をめぐる問題を一貫してかんがえ、発言してきた代表的な人といってもよい著者が、原発事故の惨禍を受けた福島と沖縄が置かれている状況との相似と差異について論じ、この国家の根幹をなしているとさえ思える「犠牲のシステム」をあらためて批判した書は、やはり示唆されることの多い内容になっている。 とくにぼくは、著者が原発事故の犠牲者やその責任のあり方、また重要なテーマである「植民地」という言葉に関して、それらをひと括りにして論じることに常に慎重であり、その様々な様態の腑分けを丁寧に行ったうえで(行いながら)、各々を重ね合わせて全貌を理解しようとする姿勢を、学ぶべきであると

  • 神話を守り続ける者たち - Arisanのノート

    時代の風:原発事故と生肉中毒=東京大教授・坂村健 http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news/20110522ddm002070092000c.html 世に絶対安全がない以上、やるかやらないか、どこまでコストをかけるかということは、事故想定確率とその被害額を掛けた値と、社会的なものまで含めた経済のてんびんによるしかない。原発について議論するなら、その使用済み燃料処理コストまで含めたライフサイクルコストの不明朗さをむしろ突くべきだ。 この人の言ってることは、前回のエントリーで紹介した文章に比べると、一見まだまともに見えるけど、根的なところで詐術的な事実誤認を示している。 日人が「安全神話」を手放さなかったことが、今回の事故の原因だなんて抽象的なことを書いてるけど、「安全神話」を流通させ押し付けたのは、どこの誰だ。 上に書いてる

    神話を守り続ける者たち - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2011/05/29
    " 原発そのものや、原発事故による被害は、そういう国家や権力機構によってもたらされた暴力だ。 そして、この種類の暴力(リスク)は、多数者としての我々自身が、権力構造との同一化を通して、弱者に及ぼすものでもあ
  • 虚妄の言説 - Arisanのノート

    最近、こういう物言いが一段と増えてきて目に余るので、一言言っておかないわけにいかない。 東日大震災:福島第1原発事故 崩壊した「ゼロリスク社会」神話=中川恵一 http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110525dde018040043000c.html ただし、喫煙や飲酒などは(リスクと知らない場合も多いかもしれないが)、“自ら選択する”リスクといえる。一方、原発事故に伴う放射線被ばくは、自分の意志とは関係ない“降ってわいた”リスク。放射線被ばくは自分では避けられないという意味で、受動喫煙に近いタイプのリスクといえるだろう。 今回の原発事故によってあからさまになった、原発という存在そのものが体現している悪の質は何かというと、それは権力の問題であり、差別や搾取によって成り立っている我々の社会と生活、ということである。 社会の中で弱い立場

    虚妄の言説 - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2011/05/26
    ”*1:その意味では、「自然エネルギーへの転換」だけで、この暴力性の本質から我々が逃れられるわけではないだろうことは、あらためて言っておきたい。”
  • 佐藤零郎さん不当逮捕の件 - Arisanのノート

    これもご承知の方が多いかと思いますが、さる10日、ドキュメンタリー作家の佐藤零郎さんが、大阪市内の投票所で不当逮捕されるということがありました。 これで、一連の釜ヶ崎弾圧による逮捕者は7人となったわけです。 今後は以下のブログで情報を発信するようです。 http://d.hatena.ne.jp/FreeK/ 下に連帯呼びかけとカンパのお願いの文章を転載いたします。 http://d.hatena.ne.jp/FreeK/20110413/1302689335 また、14日4時から、大阪地裁で佐藤さんの勾留理由開示公判が行われるとのこと。あわせて、その傍聴を呼びかける記事も転載します。 http://d.hatena.ne.jp/FreeK/20110413/1302694708 4・5釜ヶ崎大弾圧を許さない! レオを返せ!!釜ヶ崎の仲間たちを返せ!! 4月10日(日)19時、大阪市西成区

    佐藤零郎さん不当逮捕の件 - Arisanのノート
  • 犠牲と原発 - Arisanのノート

    いま、死傷者を出しながら、福島の原発では文字通り決死的な作業が続けられている。 政府はこれに関し、作業員の被ばく量限度を引き上げる決定をしたという。恐ろしい決定だ。 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110315/plc11031523070047-n1.htm こうした現状について、「大事故で最悪の事態になるのを防ぐためには、仕方がない」などとは言えない。 もちろん、ぼくは大事故になることは怖いので、作業をするなという勇気はないが、こうやって明らかに死んだり被害を受けたりする人が出る現場に、自分たちの安全の確保のために、他人(労働者)を送り込んでいるという現実は、とても「仕方がない」と言って片付けることは出来ないはずだ。 また、「この人たちの努力に感謝し、経緯を払え」という言い草も、つまりは「尊い犠牲」というような言い方と同じであって、人の生命

    犠牲と原発 - Arisanのノート
    Carnot1824
    Carnot1824 2011/03/17
    ”その「これまでの経済」こそ、特に日本においては、こんな災厄をもたらした重要な一因であるというのに・・。”
  • 私たちによる解放を待っている者 - Arisanのノート

    エジプトの情勢をめぐるこれまでのニュースのなかで、もっとも不快な印象を受けたもののひとつは、イギリスのブレア元首相が、『エジプトの変革と民主主義には賛成だが、われわれがマネージする必要があるだろう』と言った、というものだ。 まったく、アメリカやイギリスが自分たちの権益確保のために余計な手出し、口出しをしなければ、そして暴力的な仕方で成立したイスラエルという国を暴力的なままに維持し続けるためにムバラク政権のようなものを支え続けなければ、中東の政治はもっと早く民衆が自ら決めるものになっていただろう。また、現在反米を標榜する国も、もっと民主的な仕方でそれを行うことができただろう。 「変革と民主主義」が実現できないそもそもの原因を自分たちが作ってきたのに、民衆がその間接的な支配から脱してやっと自立と解放を実現しそうになると、支配力を維持し続けるために、「われわれがマネージする必要」なるものを臆面も

    私たちによる解放を待っている者 - Arisanのノート
  • 困難の最大の原因 - Arisanのノート

    きのうの記事を書いた時点では、選挙を考えて「凍結解除」を行わないことの言い訳に文科相が血迷った発言をしたという印象があったのだが、この官房長官の発言を見ると、政府として気で無償化政策を政治の具として用いる考えのようだ。 あらためて、唖然とする。 http://www.asahi.com/politics/update/0209/TKY201102090153.html 政府が行おうとしているこの行為が、不正義なものであるだけでなく、一国の政治的な利益を考えてもまったく愚かな判断であることへの指摘は、すでに右派的な政治家の中からさえ出ている。 http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1102090020/ だが言うまでもなく、この政策が政治的利益の観点からして仮に妥当であったとしても、民主主義や反差別を標榜する以上は、それは許されてはならないこと

    困難の最大の原因 - Arisanのノート