JR東京駅、新宿駅、横浜駅、千葉駅で10日、「自殺予防いのちの電話」の周知活動が行われる。日本いのちの電話連盟のボランティア相談員とJR東日本社員らが駅頭で、来年3月まで毎月10日に設置されるフリーダイアル0120・738・556を記入したカードを配る。同社によると、管内1都16県の平成15〜19年の自殺発生件数は200〜240件の間で増減を繰り返している。 線路に人が飛び込んで事故が発生すれば、ダイヤの乱れなど影響は大きく、鉄道会社にとって自殺予防は深刻な課題。JR各社は「いのちの電話」支援のほか、施設面での対策に乗り出している。 JR東日本は29年度までに山手線全29駅に可動式ホーム柵の新設を決め、JR西日本は阪和線などの踏切に「自殺防止に効果がある」とされる青色照明灯を試験的に設置している。また、走行中の新幹線から飛び降り自殺が相次いだJR東海も、非常用ドアコックが時速5キロを超える