今年は人気の高かった新幹線の引退が相次ぐ。発着する東京駅には早くもたくさんの鉄道ファンが集まっている。 時速300キロと世界最速の営業速度をひっさげ、平成9年に登場した韋駄天「500系」が2月末で東海道区間から姿を消す。海外デザイナーが手掛けたという流線型の車体は“イケメン新幹線”として女性や子供に圧倒的な人気を誇った。 東海道の主力となっているN700系、700系と座席配置が異なるため、振り替え輸送に対応できないことなどがネックになっていた。今後、500系は山陽筋を走るのみとなる。 東北区間からは「400系」がまもなく引退する。初の在来線直通として山形新幹線の開通に合わせて平成4年に登場。白に青いラインが新幹線の象徴だったため、メタリックグレーの車体は当初、地元・山形県に大きな失望をもたらしたとされるが、鉄道アイドルの木村裕子さんが「彼氏は400系つばさ」と公言するなど、現在では500系