ローカル鉄道に新車両を=サービス向上で費用補助-国交省 国土交通省は25日、全国各地のローカル鉄道で車両の老朽化が進んでいることを受け、中小民鉄や第三セクターによる鉄道事業者に車両の更新費用を補助する方針を固めた。「地域鉄道車両整備費補助金(仮称)」を新設するため、2018年度予算概算要求に、事業費ベースで10億5000万円、国費ベースで3億5000万円を計上する。 ローカル鉄道が保有する車両の使用年数は31年以上が半数を超える。電車車両の法定耐用年数は13年で、老朽化対策が急務となっている。国交省は、車両の更新を後押しすることで、利用客らの安全を確保するとともに、サービスの向上や維持コストの負担を軽くしたい考えだ。 補助金支給は、乗降口の段差をなくしたバリアフリー仕様の車両を導入したり、効率良く温度を調整できるよう最新の冷房設備を完備したりするなど、現状よりサービスを向上させることが条件
石井啓一国土交通相は25日の記者会見で、リニア中央新幹線の開業前倒しを受け、高速交通ネットワークが人やモノの流れとライフスタイルに及ぼす変化について検証する有識者会議を9月22日に立ち上げると発表した。来夏までに一定の意見集約を図る。リニア開業による経済・社会効果を早期に把握することで、メリットの最大化を図る。 リニアは東京・品川-名古屋を平成39年に先行開業予定。大阪までの全線開業は57年の計画だったが、政府の財政投融資活用で最大8年間の前倒しを想定している。開業すれば、品川-名古屋を40分、大阪まで約1時間で結ぶことになり、ビジネス拡大などの効果が期待されている。 会議では(1)人の移動時間短縮でビジネスや生活に起きる変化(2)新たな価値創造のために取り組むこと(3)都市圏と地方の目指す街づくりの方向性-などを議論。国や自治体、民間共通のビジョン構築を図る。
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
近年、輸送密度の低いローカル線の存廃に注目が集まっている。たとえば、北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)は昨年12月、利用者の少ない留萌本線の留萌―増毛間の運転を廃止したほか、昨年11月には路線網を見直す方針を発表している。こうした中、九州に住む者として今後、九州のローカル鉄道がどうなるのか案じずにはいられない。 2016年に上場した九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は上場に際し「路線の維持に努めていく」と表明しているため、すぐに廃線させたりすることはないだろうが、地元では、日南線や指宿枕崎線、肥薩線の一部区間の廃止などがうわさレベルとはいえ、取りざたされている。JR以外にも、2007年に西日本鉄道株式会社(西鉄)が旧宮地岳線(貝塚線に改称)の西鉄新宮―津屋崎間を廃止し、人口の多い福岡県以外に過疎化が著しい地域では、利用者が少ない私鉄や第三セクター鉄道線が決して安全な状態だといえない。 九州
奥羽山脈を横断するように北上市と秋田県横手市を東西に結ぶJR北上線の「ほっとゆだ駅」は全国でも珍しい温泉付き駅舎だ。秋田県境の西和賀町を代表する観光スポットでもある。 木造の建物は、とんがり屋根の時計台が印象的で、レンズを向ける観光客も目立つ。青地に白字で「ゆ」と染め抜かれた大きな暖簾(のれん)がかかる温泉入り口と、ホームに通じる改札口がある駅入り口に分かれている。 「ほっとゆだ」は、ホットな温泉につかってほっとするに、開業当時の所在地が旧湯田町だったことから名付けられた。当初は温泉だけの呼称だったが、3年からは駅名も「ほっとゆだ」になった。 神経痛や筋肉痛に効くという温泉は午前7時〜午後9時まで営業している。浴槽は温(ぬる)め、熱め、子供も入れる寝湯に分かれている。浴室内には列車の接近を知らせる信号機があり、乗り遅れを防いでいる。 列車発車時刻の45分前に青、30分前に黄、15分前に赤が
2030年度末の北海道新幹線札幌延伸に向けて工事を進めている「鉄道・運輸機構」は、小樽市から札幌市北西部の地下を通り札幌駅近くへ伸びる「札樽(さっそん)トンネル」(約26・2キロ)の出口を、中央区北6条西10丁目の市有地につくる構想を明らかにした。札幌で乗客を乗せて地上を走るのは、在来線に沿って札幌駅まで造られる約1キロの高架区間となる。 機構や市によると、トンネルはJR函館線に沿って手稲区や西区の地中に建設。市内を南北に走る「石山通」(国道230号など)の東に地上出口を設け、高架で札幌駅へ乗り入れるという。 当初、札幌市内では、手稲トンネルを出て札幌駅まで約8・4キロの高架を走る計画だったが、用地買収や騒音対策などで時間がかかる可能性があり、計画を変更した。機構は23日から来月10日までの日程で、沿線住民への工事説明会を開いている。年度内に測量や地質調査を始める予定だ。 一方、札幌駅の新
港に着いたクルーズ船の乗客を、港湾区域を運行する貨物線に旅客列車を走らせ市街地の駅まで送る-。 「国内はもとより、世界的にも珍しい」(国土交通省鉄道局)とされる取り組みが秋田市でこの夏、初めて実現した。拠点となったのは明治時代から110年の歴史を持つ、JR貨物の秋田港駅だ。 なまはげがお出迎え JR秋田駅まで、約8・9キロを約15分で結ぶ臨時列車「秋田港クルーズ号」。8月3〜6日の秋田竿燈(かんとう)まつりの期間中、早朝に着いたクルーズ船客を市街地に送り、夜のまつりまでの間に観光してもらおうとの試みだった。車両は普段、男鹿線を走っている気動車4両を編成した。 秋田港駅に旅客用の仮設ホームを設置し、乗客は船からバスで移動する。運賃は片道200円。ホーム脇は地元・土崎の港ばやし保存会の歓迎の演奏がにぎやかで、沿線では地域住民たちが手を振る。 到着したJR秋田駅では、なまはげがお出迎え。「こんな
工業地帯と市街地を結ぶ山電荒井駅西側の踏切。2013年にはトラックと電車が衝突する事故が起きた=高砂市内 兵庫県高砂市が、市内を通る山陽電鉄線の高架化実現に向け、県や山陽電鉄などと検討を始めたことが25日、分かった。高砂駅と荒井駅を含む約2キロメートルで事業の実現可能性を探り、工業地帯と市街地を結ぶ踏切の渋滞や事故の解消、駅周辺のまちの活性化などを目指すという。登幸人市長が市議会9月定例会で表明する。(小尾絵生) 同市によると、加古川の西側から法華山谷川の東側を連続で高架化する方向で検討に入る。実現すれば7カ所の踏切が解消される。 同市では山電の南側に工業地帯が広がっており、朝夕には通勤の車などによる渋滞が発生している。荒井駅西側にある踏切では、2013年にトラックと電車が衝突し、乗客ら13人が負傷する事故が起きるなど、危険性が指摘されてきた。 事業は、県が実施主体となり、同市や山電にも費
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く