山形新幹線の新型車両「E8系」が16日、営業運転を始める。山形新幹線に新型車両が投入されるのは25年ぶり。最高時速は275キロから300キロに上がり、外装には紅花や蔵王の雪など山形らしさたっぷりのデザインが採用された。設計を担ったJR東日本の一法師賢氏(36)に、E8系の魅力を聞いた。【聞き手・神崎修一】 ――開発にどのように携わりましたか。 ◆E8系の設計担当者は私で3人目。2020年12月に「鉄道事業本部モビリティ・サービス部門車両技術センター」へ異動し、前任者からバトンを受けた。鉄道車両の設計をつかさどる部署で、(引き継いだ時には)E8系の大部分の設計は終わっていた。 残っていた細かい調整や、車両を走らせるために必要な運輸局への確認申請の手続きがあり、そこからスタートした。車両が落成し、最初の試運転が23年3月1日にあった。それからは、今年3月のデビューに向けて走行試験を重ねてきた。
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