出番はまだ来ない−。平成十八年四月の開業から三回目の冬を迎えている富山ライトレール(富山市城川原、根塚俊彦社長)は開業以来、一度も除雪車を出動させていない。まとまった雪が降らないことが原因。今冬も暖冬との予想だが、同社は試運転を繰り返し、降雪に備えている。 同社の車両「ポートラム」は、床の高さが地面から三十センチしかなく、積雪に弱いとされる。十七年十二月には万葉線(本社・高岡市)の同型車両が圧雪のため立ち往生した。これを踏まえ、富山ライトレールでは、線路と道路の両方を走行できるタイプの除雪車を導入した。 富山駅北―奥田中学校前の軌道区間(延長一・一キロ)は地下水の散水設備で対応し、除雪車は奥田中学校前―岩瀬浜間の鉄道区間(同六・五キロ)をカバーする。三十センチ以上の積雪が予想される日か、既に積雪がある場合は新たに十センチ以上の積雪が見込まれる日の深夜に出動する。 十八、十九年度
高岡、射水両市を結ぶ路面電車、万葉線を運行する第三セクター・万葉線株式会社(高岡市荻布、竹平栄太郎社長)は新年度、ネコなどの動物を車体にペイントしたシンボル車両「ネコ電」をリニューアルする。約四十年間にわたり使用した車両の老朽化に伴い、別の車両に同じ図柄のデザインをペイントし、運行させる。 ネコ電は三セク運営より前の加越能鉄道時代から十三年にわたり運行している。公募でデザインを決め、車体全体に愛らしいネコなど動物の絵を描き、沿線の子どもたちや住民、観光客に万葉線をPRしている。車内には沿線の幼稚園や保育園の園児が描いた絵などが定期的に飾られ、万葉線と地域との交流の象徴にもなっている。 同社によると現在の車両は四十年近く使用しており、所々にさびが発生。夏場に冷房が効きにくくなるなど不具合が生じていた。 現在、万葉線では新型低床車両「アイトラム」四両、旧型車両七両の計十一両が運行し
城端線利用、6割が高校生 県職員グループが調査 2008年11月15日 12:47 県職員の自主研究サークル、県交通政策研究グループは十四日、JR城端線の乗車数調査結果をまとめた。高校生が全体の六割を占めており、高校生が魅力的に思える列車の導入や通勤用の駐車場確保が必要と提言した。 同グループが十月下旬、RACDA高岡などの協力を得て、城端線で一日に運行する全十七往復、三十四本の列車の乗客をカウントした。乗客数は五千五百六十五人で、高校生が三千四百三十一人で61・7パーセントを占め、社会人が千二百八十六人で23・2パーセント、高齢者が三百三十二人で6・0パーセントだった。駅別では高岡駅が全体の四割を占めた。 報告書では「少子社会で高校生は今後も減っていく。このままでは社会人も今以上に離れていく」と指摘。「北陸新幹線開業までに需要増加に対する提案をまとめ、地域住民が負うべき負担に
国の「環境モデル都市」に富山市内定 公共交通活用を評価 2008年07月19日 08:27 温室効果ガス削減に取り組む自治体や地域など十カ所を支援する国の「環境モデル都市」に富山市が十八日までに内定した。全国から応募された八十二地域の中から、次世代型路面電車(LRT)など公共交通を生かしたコンパクトなまちづくりによる二酸化炭素排出削減策が評価された。二十二日の閣議で正式決定される見込み。市民一丸となって地球温暖化防止を目指す「チーム富山市」(キャプテン・森富山市長)推進事業など、同市が積極的に進める環境への取り組みに弾みがつきそうだ。 環境モデル都市は、温暖化対策が主要議題となった北海道洞爺湖サミットにあわせ、内閣官房地域活性化事務局が募集。富山市のほか、横浜、名古屋、札幌市などの大都市、一万人以下の小規模自治体、隣接する複数自治体からの共同提案などを含め、全国から応募が相次いだ。
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