小説・随筆家内田百間(ひゃっけん)(1889―1971年)の120回目の誕生日に当たる29日、古里の岡山市内で、百間がこよなく愛した食堂車を追体験する「御馳走帖(ごちそうちょう)阿房(あほう)電車」が運行された。地元ファンら約20人が、ゆかりの味を通して郷土の誇る作家をしのんだ。 顕彰グループ「百鬼園倶楽部」(岡将男会長)が企画。食べ物に関する随筆集「御馳走帖」、出世作「阿房列車」をもじって、超低床路面電車「MOMO」を走らせた。 電車は午後7時過ぎに岡山駅前を出発。東山、清輝橋両線(計約10キロ)を2時間かけて往復する間に、「御馳走帖」を元に再現された11品を味わった。 参加者は岡山の街の夜景とともに、1度に7、8枚は食べたという「ビーフカツレツ」やダイエットとして医者に勧められて以来やみつきになった「おから」、古里の味として知人に配って回った「祭りずし」などを堪能。 (注)見出し、本文
岡山電気軌道(岡山市北区岡南町)は30日、同社の子会社・和歌山電鉄(和歌山市)で人気の三毛猫の駅長「たま」を車体にあしらった「たま電車」の運行を始めた。 岡山市出身のデザイナー水戸岡鋭治さんがデザイン。白の車体に跳んだり寝転んだりする35ポーズの「たま」をキャラクター化したシールを張り、座席も白や黒、オレンジ色で体の模様を表現した「たま柄」で統一した。 この日、岡山駅前電停(同駅元町)で出発式があり、岡山電気軌道の社員や招待された同市立旭東幼稚園児ら約30人が出席。小嶋光信社長が「岡山の皆さんに楽しい話題を提供していきたい」とあいさつし、テープカットで初日を祝った。
なるほど、と思える効果が確認された。街に次世代型路面電車(LRT)を整備したら、高齢者が外出する機会が増えたという。 運輸政策研究機構(東京)が、わが国初のLRTが整備された富山市で約千二百人にアンケートした結果だ。約四分の一の人が外出する頻度が増えたと回答し、特に高齢者では三割に上った。 もとはローカル線のJR富山港線だったが、市が三年前にLRTに衣替えした。駅の数を増やし、日中は一時間に一本程度だった運行本数も十五分ごとになり、格段に便利になった。さらに、段差がなくて乗り降りしやすいといった低床車両のLRTの特性が、特に高齢者に外出を促す効果を生んだ、と機構は説明する。 全国から富山に注目が集まるが、富山港線はもともと、岡山県のJR吉備線と同時にLRT化が構想された経緯がある。岡山が進まないうちに富山が先行した形だ。 現在、岡山市が策定中の都市交通戦略では、LRTの導入が柱に据えられた
“すべり止め”で合格を―。受験生の志望校突破を願い、岡山電気軌道(岡山市岡南町)は16日、路面電車のスリップ防止としてレールにまく滑り止め砂を入れたお守り「合格祈願 お守り砂」を発売した。 お守りは、砂を詰めた小瓶が絵馬の形をした袋に入っており、超低床路面電車「MOMO」をイメージした絵が描かれている。同日、発売前に岡山神社(同市石関町)で祈祷(きとう)式が行われた。 1個500円で1000個限定。問い合わせは同社電車営業部(086―272―1811)。 同社は2006年から、受験シーズン前にお守り砂を販売している。
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