岡山市は、JR吉備線(岡山―総社、20・4キロ)のLRT(次世代型路面電車)化を目指し、2010年度中にJR西日本と計画策定に向けた協議を始める。その費用として2400万円を一般会計当初予算案に計上。JR西日本が03年に吉備線など採算の厳しいローカル線について、維持管理が割安な路面電車への転換を検討していることを明らかにして以降、市が検討を重ね、本腰を入れることになった。長年にわたり、LRT化を要望している市民団体などは実現に期待を寄せている。(尾崎晃之) LRTは、床を低くすることで、乗り降りがしやすい路面電車で、段差が小さいために大がかりなプラットホームは不要。駅の増設、市中心部への乗り入れがしやすく、自動車による交通渋滞緩和など、環境保全への貢献も期待されている。 JR西日本は03年、路面電車への転換の主な候補として、吉備線のほか、富山県の富山港線を挙げ、富山港線は既に06年、LRT