高校生の子を持つ親の7割以上が「進路について子どもに助言するのが難しい」と感じていることが、全国高等学校PTA連合会(東京・千代田区)とリクルート(同)の調査でわかった。 うち、3割は経済的な事情で選択が狭くならざるを得ないことを理由にあげており、生徒の半分近くは将来に不安を感じていた。 調査は2年ごとで、今回は2009年秋に行い、9都道府県の公立高27校の2年生1953人、保護者1495人から回答を得た。 子どもの進路選択についてのアドバイスが「難しい」とした保護者は毎回増加し、今回は05年より6・6ポイント、前回07年より3・6ポイント高い73%に上昇した。理由で最も多かったのは「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」(62%)で前回より10・2ポイント高くなり、「家庭の経済的な理由で子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから」(32%)も前回より3・2ポイントアップした。