ファミリービジネスのDNAが100年企業をつくった ――星野リゾートは2017年に創業103年を迎えられました。日本企業の平均寿命が25年ほどと言われるなか、長く続く要因はどこにあるとお考えですか。 星野 運の良さもあるのですが、やはり日本人の文化に「家業を継続させよう」というマインドがあることは大きいと思います。海外は事業が大きくなったら売却することを考えますから。私は4代目を務めていますが、103年の間には戦争や震災、景気の波があり、その都度にリゾートを取り巻く問題を乗り越えるための判断もありました。 家業は来年や3年後の利益といった視野ではなく、10年、30年、それ以上の期間で見ていかなければなりません。それは「次世代への視点」の有無で、それは代々失われずに残った星野温泉旅館のDNAみたいなものです。 ――事業を継承することにおいては、あらゆる難しさがつきまとうと思います。親子関係だ
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