ワシントン(AP) 米国で飢えに苦しむ子供が急増していることが、米農務省が17日に発表した2007年の食糧安全保障に関する年次報告書で分かった。景気が悪化した2008年は、米国全土でさらに飢えが広がる見通しだ。 報告書によると、普段食べる食事の量が激減したという子供の数は2007年の統計で69万1000人に上り、前年の43万人から急増。1998年に記録した71万6000人以来の悪化となった。 大人と子供を合わせると、十分な食料を買うだけの金がなく支援も受けられないという人は、米国人の12.2%に当たる3620万人に上り、うち1190万人が飢えを経験していた。この数字は2000年に比べると40%以上増えている。 満足な食事が食べられない家庭はシングルマザー世帯が30.2%と最も多く、次いで黒人世帯(22.2%)、ヒスパニック世帯(20.1%)の順だった。州別ではミシシッピ州(17.4%)、ニ