極相林と言うものがある。 例えば火山噴火で火山灰や溶岩で土壌が失われた地域には、最初地衣類などの貧弱な土壌でも生きられる種が入り込んでくる。やがて土壌が回復し草原となり、明るい土地でよく生育する陽樹が育つ。そして暗い森林で育ちうる高木が優先種となると、もうその林は移ろわない。安定する。 進化シミュレーションでは、単一の優先種が支配的になって安定してしまい、新しい種が入り込めないという状況がよく起きるらしい*1。 その場合、より適応的であるかどうかは問題にならない。「適応的」という言葉の意味をどう捕らえるかではあるけれど、優先種であるということ自体が「最適解」になってしまうというか。 「俺等のほうが優秀なのに上がつかえて伸びられない」という会社組織のような事が起きるというか。 これはかなり本質的な進化の性質なんではないだろうか? 支配種は支配しているというそれだけで圧倒的に有利なんだ。 下位