パソコンやスマートフォンを使っているとき、端末が熱くなって心配した経験はないだろうか。データの処理には発熱が伴う。これは手元にある端末だけではなく、インターネットを介したデータセンターでも日々行われていることだ。 データセンターではデータ処理の規模が大きくなり、発生する熱量も膨大なため、冷却のために多くの電力が使用されている。少しでも熱を抑えるため、施設は寒冷地域に設置されることが多い。 北欧ノルウェーのベルゲン近郊の閑散とした地域では今、データセンターから出る廃熱を利用し、生産エネルギーが消費エネルギーを上回る新たな街「Lyseparken(リューセパーケン)」をつくる計画「The Spark(ザ・スパーク)」が進んでいる。 世界中のデータセンターで消費される電力は約416テラワット。これは英国で使われる全電力をも上回る。廃熱は通常ファンによる送風で冷却するが、このデータセンターでは液体