儲からない時、企業はいろんな言い訳をして、論理のすり替えを行う。そうした類の言葉のうち、以前から「ヘンだ」と思っている“詭弁”がある。日本のコンピュータ・メーカーのことだが、利益の出ないハードを作り続けている理由として、「ソリューションの一部として提供することで、全体で利益をとる」とか言う。一見正しいようだが、全くおかしな話。メーカーの誇りは、どこに消えたのだろうか。 国産メーカーの幹部が「ソリューションの一部として・・・」という話をする場合、その前段として「今はハードだけのモノ売りでは通用しない。お客様にはソリューションを提供しないといけない」との認識を語る。こうした話を聞くと、多くの人が納得してしまうし、私も「そうだなぁ」と思ってしまいそうになる。でも、ちょっと待て、である。ハードだけでも立派なソリューションになるでしょ。 そもそもソリューションの定義からしておかしい。ソリューションと