要旨: 国際化が進む世界では、大人になるまでに外国語を話せるようになってほしいという子どもたちへの期待がますます大きくなっている。その実現には、比較的幼い時期に外国語に親しむことが必要である。子どもは何歳から外国語を学び始めるべきか、いつから可能か、あるいは何歳までに始めなければならないかについて、長い間多くの国で教育者や親、その他の人々によって熱く議論が闘わされてきた。 早期外国語学習に関する誤解や不安は大まかに分けると次のようなものになる。 1. 遊ぶ時間が少なくなり、子どもに余計な負担をかける。 2. 子どもが読み書きできるようになるまでは意味がない。 3. 子どもが母国語を十分に習得するまでは意味がない。 4. たくさんの言語を同時に学ぶ子どもは習熟が遅くなる。 5. 言葉のゲームや活動を毎日行う時間はないため、効率が悪く無駄でさえある。 6. 指導は目的が定まっておらず、暗記中心