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ブックマーク / synodos.jp (16)

  • 戦争の「犠牲」のリアリティー:当事者不在の政治の行く末にあるもの/北村毅 - SYNODOS

    昨年、ロッキング・オン・グループから不定期に刊行されている雑誌『Sight』が「老人が始めた戦争で死ぬのは若者」というタイトルの特集を組み、戦争への不安感や危機感に直面する情況を問うた(注1)。私はこれまで沖縄を中心に戦争体験の聞き取りをしてきたが、当時若者だった戦争体験者からも同様の言葉を何度か聞いたことがある。 稿では、アジア・太平洋戦争(1941~45年)、とりわけ沖縄戦(1945年)の歴史的事実を踏まえて、政治的決定権という観点から、この言葉のリアリティーを今に引きつけて考えてみたい。 まず、72年前に終わった戦争について、はたして当に若者の戦死者が多かったのか、人口統計データにもとづき検証してみよう。 図1は、1945年11月の沖縄を除く日全国の人口ピラミッドであるが、その山型の一部がごっそり崩れ落ちているのが見て取れる。大きくえぐれている部分は、日中戦争、アジア・太平洋戦

    戦争の「犠牲」のリアリティー:当事者不在の政治の行く末にあるもの/北村毅 - SYNODOS
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    DRUMSCO 2017/07/25
  • ロシアの世界戦略はどうなっているのか?/小泉悠×荻上チキ - SYNODOS

    北方領土問題における強硬姿勢、ウクライナ問題やシリア情勢をめぐり欧米とは異なる独自方針……。ロシアは今、世界とどう関わっていこうとしているのか。6年ぶりに改訂されたロシアの「国家安全保障戦略」を読み解き、今後の日露関係を考える。2016年05月09日放送TBSラジオ荻上チキ・Session-22「『国家安全保障戦略』から読み解くロシアの世界戦略」より抄録。(構成/大谷佳名) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://

    ロシアの世界戦略はどうなっているのか?/小泉悠×荻上チキ - SYNODOS
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    DRUMSCO 2016/06/15
  • 『ぼくたちは戦場で育った』――子どもたちが語るボスニア紛争/ヤスミンコ・ハリロビッチ×角田光代×千田善×荻上チキ - SYNODOS

    第二次世界大戦のヨーロッパにおいて最悪の戦争と呼ばれたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の終結から20年。かつての戦時下の子どもたちも、今や30代前後の年齢になっている。そんな戦場育ちのサラエボの人々から160字以内で体験談を募り、一冊にまとめた「ぼくたちは戦場で育った サラエボ1992─1995」(集英社)が発売された。 そこで、著者のヤスミンコ・ハリロビッチ氏、日語版の翻訳に携わった小説家の角田光代氏、そして通訳者で国際ジャーナリストの千田善氏にインタビューを行った。TBSラジオ「荻上チキSession22」2015年11月11日(水)「ボスニア紛争のサラエボ包囲戦から20年。戦場となった街で子供達は何を体験したのか?」より抄録。(構成/大谷佳名) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら

    『ぼくたちは戦場で育った』――子どもたちが語るボスニア紛争/ヤスミンコ・ハリロビッチ×角田光代×千田善×荻上チキ - SYNODOS
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    DRUMSCO 2016/01/15
  • 2015年の日本経済と経済政策を振り返る/片岡剛士 - SYNODOS

    2015年も残すところあとわずかとなった。そして12月26日で第二次安倍政権が成立してから丸三年が経過したことになる。以下では2015年の日経済及び経済政策のうち筆者の印象に残るポイントを振り返ってみることにしたい。 まずは2015年の日経済の動向についてみておこう。 図表1はGDP統計(2015年7-9月期2次速報値)における実質GDP(季調済年率値)を赤い実線で、2015年10-12月期と2016年1-3月期については、政府経済見通し(平成27年12月22日)における2015年度実質GDP成長率1.2%を満たす場合の実質GDPの推移を青い点線で示したものだ。 直近値(2015年7-9月期)の値は529.7兆円であり、2013年度の実質GDP529.8兆円とほぼ同じ水準となっている。2014年度の落ち込みからようやく戻した形だが、2015年に入って実質GDPは足踏み状態で推移している

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  • 逃げることさえ許されなかった――ハンセン病患者の沖縄戦/吉川由紀 - SYNODOS

    敗戦から70年を経た今日、沖縄戦のみならず戦争体験の継承は体験者の減少とともに難しい局面を迎えつつあります。 私たち非体験世代は、体験がないからこそ、体験者が遺して下さる言葉や資料を頼りに、それぞれの視点で戦争の教訓を見出し、今日化し、何をどのように継承するのか模索し続ける必要があります。 今回ご紹介する「ハンセン病患者の沖縄戦」は、沖縄戦記録の中でもあまり知られていません。しかし、圧倒的少数者であったハンセン病患者の沖縄戦を辿るとき、戦時体制が弱者の上にどのように構築され、どのように切り捨てられ殺されていくのか、凝縮された戦場の実態を見ることになります。また、ハンセン病をめぐる差別や偏見の歴史から、市民の加害責任を問われることにもなります。 戦争を単純化せず、戦争への想像力をはぐくむためにも、個別具体的な被害や加害の事象を地道に積み上げていかねばなりません。ハンセン病患者たちの沖縄戦被害

    逃げることさえ許されなかった――ハンセン病患者の沖縄戦/吉川由紀 - SYNODOS
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    DRUMSCO 2015/08/27
  • 山梨県の大雪災害を山梨日日新聞から読み解く/秦康範 - SYNODOS

    稿では筆者が甲府で経験した大雪について、実際に何が問題になり、事態がどのように推移していったのか、自らの経験と地元新聞の一面記事の見出しを使って、皆さんにご紹介したい。稿をとりまとめた2月25日現在、山梨県は災害対策部体制にあり、現在も災害は継続している。現時点でとりまとめたものであることをご了承いただきたい(2月28日13時追記:2月28日9時、県は災害対策部を解散し、豪雪災害復旧対策部を新たに設置しました)。 今回の災害は、すでに多方面で指摘されているが、「普段積雪の少ない地域」において、歴史的、記録的な大雪となったということに尽きるだろう。冬の山梨というと、冠雪した富士山や白銀の南アルプスに代表されるように、雪のイメージを持つ人が少なくないだろう。かくいう筆者も、山梨に赴任する前は雪のイメージがあった。しかし、都道府県別の年間日照時間は1位(2010年)となっており、山間部

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    DRUMSCO 2014/02/28
  • 東京五輪を成功させるには、予防接種体制を充実しなければならない/上昌広 - SYNODOS

    東京五輪を成功させるには、予防接種体制を充実しなければならない 上昌広 医師・医学博士 / 医療ガバナンス論 福祉 #予防接種#ワクチン 2020年開催に向けて急ピッチで準備が進んでいる東京五輪だが、これは医療にも影響する。 東京五輪開催期間中の延べ来場者数は1,000万人と予想されている。一日当たり92万人が、競技場や選手村が位置する東京都心と臨海地域を移動することになる。よほど入念に準備しなければ、東京は大混乱に陥るだろう。首都高速道路などのハード面、通信体制などのソフト面での体制整備が必要だ。 東京五輪で問題となるのは、国内の人の移動だけではない。五輪は国際イベントだ。大勢の外国人が訪れることになる。2012年の訪日外国人は836万人だったが、2020年には2500万人に達するとの予想もある。途方もない数の外国人が訪日する可能性がある。 ここで問題となるのが感染症である。日人が免疫

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    DRUMSCO 2014/02/12
  • タイ総選挙と憲法裁判所――タイでは、いま何が起きているのか?/外山文子 - SYNODOS

    「微笑みの国」とも称されるタイは、2006年の軍事クーデタによりタックシン政権が打倒されて以降、政治的混乱が続いている。通称「赤シャツ」、「黄シャツ」と呼ばれるデモ隊の衝突は、ここ数年間、海外のメディアでも幾度となく報道されてきた。 2011年7月の総選挙でタックシン派のタイ貢献党が勝利をおさめ、タックシン元首相の末の妹であるインラックが首相に就任した。しかし昨年、同政権が2007年憲法の改正や恩赦法の制定を試みたことを契機に、再び首都バンコクの中心部で大規模な反政府デモが展開されるようになった。 デモ隊の圧力を受けて、12月9日インラック首相は下院を解散し、今年2月2日に総選挙を実施する旨を発表した。しかし、最大野党である民主党が「我々は2月2日の選挙が真の改革に結ぶつくとも、制度に対する国民の信頼を回復できるとも信じない」として、総選挙のボイコットを決議したため、同総選挙の実施は極めて

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    DRUMSCO 2014/01/30
  • インドIT産業とグローバル化の幽霊――繋がること、切りはなすこと、そして折りたたまれる世界/久保明教 - SYNODOS

    インドIT産業とグローバル化の幽霊――繋がること、切りはなすこと、そして折りたたまれる世界 久保明教 テクノロジーの人類学 国際 #インドIT産業#グローバル#IT-es#IT enabled service テレビや新聞でごく自然に用いられ、ありふれた表現となった「グローバル化」。しかし、この言葉が何を指しているのかは漠然としています。もちろん経済自由化を基盤にした交易範囲の拡大、インターネットを通じた情報の共有、地球規模の環境問題への取り組みといった個別のトピックは思い浮かびますが、ではそうした現象が私たちの生活をどのように変えてきたのかは必ずしも明確ではありません。ここでは、インドIT産業の発展とそこで働くインドの青年たちの日常生活をみていくことで、グローバル化が私たちの生きる世界にいかなる影響を与えているのかについて考えていきます。 インドのIT産業は、国外市場向けのソフトウェアの

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    DRUMSCO 2014/01/09
  • 「アラブの春」は今どうなっているのか?――「自由の創設」の道のりを辿る/池内恵 - SYNODOS

    「アラブの春」は今どうなっているのか?――「自由の創設」の道のりを辿る 池内恵 イスラーム政治思想史、中東地域研究 国際 #シリア#イエメン#アラブの春#エジプト#リビア#ハンナ・アーレント#多数決型#コンセンサス型 「アラブの春」と呼ばれた、チュニジアとエジプトに始まる、アラブ世界の社会・政治変動が生じてから3年が経とうとしている。リビア、イエメン、シリアと急速に連鎖し、一時はバーレーンを通じて湾岸産油国に及ぼうかと見えた変革の波は弱まり、むしろ逆行しているようにさえ見えるかもしれない。今年7月3日のエジプトのクーデタでは、民衆のデモが、選挙で選ばれた政権の軍人による排除を歓呼して迎えた。シリアでは社会からの異議申し立ては政権による過酷・苛烈な弾圧を招き、国土を焦土化する内戦の淵に沈みこんだ。リビアではカダフィ政権打倒に立ち上がった各地の民兵が、政権崩壊後も武装解除を拒み、国土を割拠した

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    DRUMSCO 2013/12/09
  • 2020年東京オリンピック――「ホームレス排除」のない社会を目指して/大西連 - SYNODOS

    2013年9月8日、2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会(以下「オリンピック」)の東京開催が決定した。僕はこのニュースを複雑な想いで聞いていた。オリンピック開催ともなると、スタジアムやインフラ設備など、街の再開発の規模は想像を超えたものとなるだろう。これまで歴史的にも、街の再開発と同時に、駅や公園、公共施設などで「適正化」と呼ばれる「ホームレス排除」がおこなわれてきた。 近年だと渋谷の宮下公園や、江東区の堅川河川敷などが有名だが、行政機関が、時に荒々しいやり方でそこに起居している「ホームレス状態の方」を追い出してしまうことも頻発している。 もちろん、駅や公園、公共施設等に無断で違法な形で寝起きすることは、必ずしも良いことだとは思わない。しかし、当事者の声を聞かずに、またきちんとした代替も用意せずに、ただそこから追い立てていくことは、彼ら・彼女らの最後の「居場所」をも奪ってしまう

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    DRUMSCO 2013/12/03
  • メルケル首相の携帯電話盗聴事件と戦後ドイツとアメリカの関係/森井裕一 - SYNODOS

    メルケル首相の携帯電話がアメリカの国家安全保障局(NSA)によって盗聴されていたと報道され、米独関係は冷却化している。2013年6月にオバマ大統領が訪独し、ケネディー元大統領にならってベルリンで「歴史的」と評価されるべく演説を行い、多くのドイツ人が暖かくオバマ大統領を迎えたことが遠い昔の出来事のように思える。 NSA事件はちょうど4年に一度のドイツ連邦議会の選挙戦期間に発覚し、選挙戦でもメディアが大きく取りあげた。時間の経過とともにさまざまな問題が発覚し、事件の発端となったスノーデンNSA元職員と緑の党のシュトローベレ議員がモスクワで接触するなど、ドイツでのNSA事件への関心は薄れていない。しかし、米独関係を短期的な雰囲気の変化だけとらえて表面的に見てはならない。第二次世界大戦後の米独関係を振り返り歴史的な背景を理解した上で、NSA盗聴事件ドイツの政府や市民がどうとらえているのか考えてみ

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    DRUMSCO 2013/11/27
  • 「イラン核開発問題」の諸相 ―― その解決は可能か/坂梨祥 - SYNODOS

    イランで穏健派のロウハーニー大統領が誕生し、イラン核開発問題の行方ににわかに注目が集まっている。「イランは決して後退しない」との主張をひたすら繰り返したアフマディーネジャード大統領の時代には、核交渉はすっかり行き詰ってしまっていた。これに対してロウハーニー大統領は、イラン核開発問題の「可能な限り速やかな解決を望む」ということを、世界に向けて宣言している。ロウハーニー大統領はすでに、米国のオバマ大統領との電話会談も実施しており、「問題解決」への期待は否応なく高まっている。 しかしイラン核開発問題は、イランへの核不拡散の問題にとどまるものではない。この問題はたとえば、核不拡散体制のあり方そのものに関わる問題であり、また同時に、イスラエルの安全保障の問題でもある。イラン核開発問題はまた、イランが位置する中東地域全体の安全保障枠組みの、行方を左右する問題でもある。さらにイラン核開発問題は、1979

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    DRUMSCO 2013/10/30
  • モスクワ南部の移民排斥暴動――根深いロシアの民族問題/廣瀬陽子 - SYNODOS

    10月半ば、モスクワ南部で大規模な暴動が発生した。コーカサスのアゼルバイジャン出身者とみられる男に、ロシア人男性が刺殺されたことをきっかけに、コーカサス系移民に対する反発が暴力的な形で爆発したのだ。 筆者はかつて、似たようなテーマの原稿を執筆していたが(モスクワ暴動――高まる民族主義の危険)、ロシアにおけるコーカサスや中央アジア出身者に対する反感は収まるどころか、3年前よりむしろ強まっているとすら見える。 暴動の引き金となったのは、南コーカサスに位置するアゼルバイジャン出身の出稼ぎ労働者が、25才でロシア人男性のイゴール・シュチェルバコフを殺害したとされる事件である。シュチェルバコフは、10月11日未明に婚約者と帰宅中に刺殺されたという。当初、逃走した容疑者を捜索するため、警察は目撃者への事情調査や警備用の監視カメラに写っていた容疑者の写真などにより捜査を進めていった。初期の報道では容疑者

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    DRUMSCO 2013/10/28
  • クーデタはエジプトに何をもたらしたか?/横田貴之 - SYNODOS

    2013年7月3日、アブドゥルファッターフ・スィースィー国防相兼エジプト軍最高評議会(SCAF)議長は、軍部隊を市中に展開し、憲法停止とムハンマド・ムルシー大統領の解任を発表した。このクーデタにより、エジプト史上初の自由な大統領選挙で選出されたムルシーは、就任から1年余りで失脚することとなった。カイロ市中心部のタハリール広場に集結した百万ともいわれる市民は、ムルシー政権崩壊をもたらしたクーデタを称賛した。 現在、エジプトでは、軍の影響下で暫定政権が発足し、2014年までの民政移行に向けて政治日程が進められている。しかし、ムルシー支持派による抗議デモと治安部隊との激しい衝突が頻発する事態になっており、いまだ混乱状態から脱していない。 2011年にホスニー・ムバーラク政権を崩壊させた「1月25日革命」以降、エジプトでは混乱をともないながらも議会選挙、大統領選挙、新憲法制定が行われ、新しい国づく

    クーデタはエジプトに何をもたらしたか?/横田貴之 - SYNODOS
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    DRUMSCO 2013/10/22
  • トルコのEU加盟問題 ―― 加盟交渉、キプロス問題、国内世論/柿﨑正樹 - SYNODOS

    2013年7月1日、クロアチアがEU(欧州連合)に28番目の加盟国として正式加盟した。旧ユーゴスラビアからの独立を巡り、死者2万人を出した激しい内戦(1991年―1995年)を経験したクロアチアにとって、EU加盟は平和の保証を意味する。 クロアチアは2003年にEU加盟を申請し、EUとの加盟交渉は2005年にスタートした。その後、ユーゴ内戦の戦争犯罪者の処分や人権保護、財政健全化といった加盟条件を満たし、交渉開始からおよそ9年で正式加盟を実現させた。 2005年にはクロアチアと並んでトルコもEUとの加盟交渉を開始している。しかしトルコのEU加盟交渉は進んでおらず、さまざまな課題が残されている。トルコの「欧州の仲間入り」に向けた歴史は古く、1963年にはEUの前身であるEEC(欧州経済共同体)へ加盟を申請している。1987年にはEC(欧州共同体)へ加盟申請し、12年後の1999年にようやく正

    トルコのEU加盟問題 ―― 加盟交渉、キプロス問題、国内世論/柿﨑正樹 - SYNODOS
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    DRUMSCO 2013/10/02
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