今回Production I.Gさんにうかがって、生の原画を拝見したんですが、凄い原画には迫力がありますね。単に巧いとか、見栄えがいいとか、そういう問題ではないんです。橋本さんの原画なんて、動画用紙からオーラがビンビンと出ていましたよ。宮澤康紀さんのカットの分厚さもあきれかえるほどのものでした。(黒) ●[Aパート・Cut27 原画 A38・B27]宮澤康紀の原画で、アヤカシに襲われる四月一日。アヤカシのメタモルが楽しい。いちばん『xxxHOLiC』らしいシーンだったかも。 ●[Aパート・Cut27 原画 A22・B11]上と同じカット。水島努監督のインタビューで話題になった「3コマで、手がいっぱいある」ように見える部分だ。つまり、手の動きが早いから沢山手があるように見えるわけではなく、単に手が沢山あるように見えるところがイケているのだ。別紙に「腕はきちんと中割せずに、次の原画に関係なく、
『涼宮ハルヒの憂鬱』を見ていて思ったのだけど、アニメで描かれる女性の乳房は、水風船やゴムまりみたいに見える。どれだけうまいアニメーターが描いても、現実にある乳房の魅力とはちがうものが表現されてしまう。これはなぜなのか。 現実にある乳房の魅力を考えてみよう。たとえば大きいJカップの女性でも、肌にハリがあったり、つっぱったりしていると、やわらかそうに見えない。じっさい触ってもそれほどやわらかく感じない。逆に小さいAカップの女性でも、肌に伸縮性があったり、うるおいがあってモチモチしていたら、やわらかそうに見える。じっさい触れば思った以上にやわらかく感じる。つまり、現実にある乳房は「肌の質」というか「皮膚」に大きく関わってくるのだ。 よく「女性のにの腕を触れば乳房のやわらかさがわかる」と言われるのは、これで筋がとおる。にの腕の「肌の質」がわかれば、乳房のやわらかさもわかるのだから。女性は気をつけま
どうやったら『人狼』みたいな作品はつくることができるのでしょうか。ここでは主にイメージの連鎖でそれを追ってみたいと思います。 イメージの連鎖とは何か。映画は、豊かな意味を持つイメージがぶつかり合い、意味を連鎖的にかけ合わせていく表現形式です。そのイメージの連鎖からはあらゆる意味を読み取ることができます。それこそ観客の数だけ、無限の意味作用がありえる。 とはいえ、細かい意味まで拾いすぎるととりとめがなくなりますから、ここでは大まかに、ざっくりと書きます。イメージをことばで書く限界を差し引いて読んでいただけるとありがたい。 *** 『人狼』は赤ずきんの童話をモチーフにしています。赤ずきんは娘がおばあさんに「贈りもの」をするお話です。『人狼』には「贈りもの」をする場面がたくさんあります。 ゲリラの眼鏡をかけた男が七生に爆弾を贈る 七生がゲリラの帽子をかぶった男に爆弾を贈る ゲリラの帽子をかぶった
(2010年10月16日、荻窪某所にて) 平川 僕は専門学校へ行ってないし、アニメーターがどうやって作画してるか、動きをつくってるか、最初はぜんぜんわからなかった。アニメ業界に入ってから「原画のパターン」とか「動画のパターン」を教えてもらった。走りの原画はこう描いて、こうやって動画を入れる、みたいな。 山下 絵のポーズでおぼえちゃえば簡単ですからね。 平川 いわゆるweb系の人たちは、その原画のパターンで作画しないから面白いと思った。 山下 ここで言うweb系は、りょーちも・沓名健一・山下清悟くらいのことですけど、実写映像を見て「こんな動き方なのか」とか「この軌道をとるのか」なんて観察して、絵として再構成していく作画が多かったです。原画のパターンを外れることがweb系の特徴のひとつかもしれません。 平川 Adobe Flashとかを使って作画して、すぐに動きをプレビューするのが大きい? 山
「ガラスの花と壊す世界」見てきた。 結論から申し上げれば、大ヒットは見込めないんだろうな、という感じ。決して駄作というわけではなく、見ごたえはあったのだけれど。 感想 ・泣きゲーっぽい雰囲気 ・キャラクターが非常にかわいく描かれている ・コンピュータ用語を多用した少し入り組んだSF作品。コンピュータ用語使うのは少し寒いというか陳腐というか。 ・短い尺なので集中力が切れずに見ることができた。(途中に挿入歌の長いパートがあるが) ・全体的に映像が美麗で味のあるレイアウトが多い。 ・終盤にいろいろと展開がひっくり返ったりまた返ったりとごちゃごちゃするのでついて行くのが大変 さて、この作品、原案はポニーキャニオンが行った「アニメ化大賞」で大賞を勝ち取った「D.backup」という作品。 そして上映時間は67分。おそらくはこのアニメ化大賞という企画において、ようやく取ることができたのが「劇場60分」
まっつねのアニメとか作画とかが、つい最近ブログ内で歴代最高のブクマ数を叩きだした。 それがこの記事だ あいうらのOPはなぜ蟹なのか - まっつねのアニメとか作画とか 133user(2013年7月の時点) あのさぁ・・・・・・・・・(怒) 久々に絶望感を味わった こんなクソ記事で100ユーザー出る事実にも苛立ちを覚えた 一昔前(2003年~2007年辺り)は真の意味で作画的に見所のあるアニメが奇跡のように連発し、それに伴ってアニメ作画の考察や啓蒙を目的としたブログが数多く乱立した。(以下、作画系ブログとす) その代表格が「あんていなふあんていダイアリー」や「電源を入れてください~都市ノォト~ 」とかだ 今はどちらも更新停止状態だが、自分は今でも作画系ブログといえばこれらを真っ先に思い出す 作画系ブログの乱立は、この時期のアクエリオン第19話やSAMURAI7第7話などを発端とする、ネット上
戦後70年の節目の年。アニメもまた節目を象徴するような出来事がいくつもあった。特に『サザエさん』の舟役の交替は象徴的な出来事だろう。麻生美代子の高齢を考え、寺内よりえにバトンタッチ。中島役の白川澄子も亡くなった。声優では、大塚周夫、小川真司、愛川欽也、たてかべ和也、熊倉一雄など印象的な方々もこの世を去っている。中でも松来未祐の訃報は、その若さもあって多くのファンに衝撃を与えた。声優ばかりではない。スタッフでも、小林常夫、滝沢敏文、うえだひでひと、宮下新平といった現役選手の訃報が伝えられている。 大きな変革を予感させるといえば、クラウドファンディングの隆盛に触れなければならない。ネットを介し、ユーザーと制作者を直接結びつけ資金を集めるというこの試みの、今年は元年と言っていいのではないか。『この世界の片隅に』『Dies ira』などが相当な資金を調達し話題を集め、先駆である『リトルウィッチアカ
アニメ制作会社XEBEC(ジーベック)の初任給給与明細がとあるネットユーザーによって公開され、その金額(基本給:130,000円)に驚きの声が挙がっています。 http://2zqce9wkap6jy3idv4hg-gcdn.sova.bz/wp/wp-content/uploads/2016/01/04/154a0bb5.jpg 投稿者によると ・「使用期間3か月は社保非加入」 ・「24時間働き放題」 ・「交通費と基本給のみ」 ・「月末に適当にタイムカードを手書きで記入させる」 という賃金条件だったそうで、アニメ制作現場で働く方の過酷な状況が改めて浮き彫りになりました。 ※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで http://yusaani.com/news/2016/01/04/249964/ 関連記事 現在の鳥山明が描いたアラレちゃんうめえええええええええええええええええええええ
日本のアニメビジネスが大きく変わり始めている。2015年はそれを感じさせる年だった。市場は2010年代以降、右肩上がりの成長を続けるが、それはアニメ業界の変化を反映したものである。 市場拡大は業界企業によるヒット作の創出や新たな事業への挑戦の努力によるものだ。同時に、アニメ制作本数の増加や関連ビジネスの広がりが牽引している。アニメ制作本数の増加は国内外のアニメに対する制作需要の増加と新規企業の参入を、関連ビジネスの広がりは収益の多様化やビジネス構造の変化を反映している。 “アニメビジネス変革期”をテーマに、アニメ!アニメ!では2015年のアニメビジネス10大ニュースを選んだ。1位は「中国」である。中国は公衆送信権(配信権)などのラセンスの販売先だけでなく、日本でのアニメ製作出資などでも急浮上している。ビッグマネーが業界を揺るがす。 2位は「動画配信」である。Netflixの日本進出とアニメ
アニメ!アニメ!編集部は2015年12月16日から23日の期間、2015年のアニメ作品及び視聴動向についてユーザーアンケートを実施した。1478名のかたから回答をいただいた。視聴動向についてのユーザーの回答からは、現在のアニメファンのアニメの接し方も窺われる。 アンケート結果をもとに、「アニメ視聴の方法」、そして2015年に大きな注目を集めた「動画配信」の視聴方法について2回にわけて紹介する。今回は2015年末におけるアニメの視聴方法である。 ■ 依然利用の多いテレビ視聴とテレビ録画、無料動画配信も積極利用 2015年は動画配信の利用拡大がたびたび言及されたが、アニメの視聴方法で最も利用されたのはテレビであった。特にBlu-ray、DVDレコーダーなどを利用した録画は全体の78.3%、約8割が利用している。 一方で、テレビ放送に合わせたリアルタイム視聴は42.0%にとどまっており、テレビア
アニメ監督・伊藤智彦氏(37)が今年も年末の東スポWebに登場。来年1月7日から放送されるテレビアニメ「僕だけがいない街」、映画「劇場版 ソードアート・オンライン」を控え多忙な中、2015年のアニメ業界を振り返ってもらった。 ――この企画も今年で3回目。2015年のアニメ業界はどうだったでしょう 伊藤:まず、「バケモノの子」大ヒットおめでとうございます。…という枕から。2015年を象徴するのは何本か作品が落ちたことですね。「血界戦線」は通常放送に最終回が間に合わず(※4か月後に最終話だけ放送)、「ゴッドイーター」は何度も特別編を差し込み、「アイドルマスター シンデレラガールズ」は(連続2クールのはずが)なぜか分割2クールの放送となりました。 ――「血界戦線」は映像のクオリティーが評判でした。テレビアニメの絵の質はここ数年上がっていますが、制作側としてはあの質をテレビアニメ全体に求められると
iPad ProとApple Pencilを発売当日に注文したものの、Apple Pencilは当日から在庫切れ。市場での反応も大した盛り上がりもなく(そりゃあ、現物を手にできなければ、騒ぎようもないから)、そのうちにSurface Pro 4と比べて「iPad Pro劣勢」なんていう情報も流れ始める状況。‥‥あんまり言いたかないけど、iPad Proだけ売ったってしょうがないじゃんか。ただのデカいiPadだもの。発売時期をズラしてでも、Apple Pencilとセットで販売できる体制を整えたほうがよかったと思いますヨ。 私は、撮影監督業が佳境に入り始め、今さら届いたところで試すことすらできない有様。私の考える必要性能にApple Pencilが到達しているか、「手加減なし」のテスト材料も準備していたのですが、そんなことをプライベートにやる時間はスケジュール的に不可能な状態になってしまいま
『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など 意欲的な作品を数多く作り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。 精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、 世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響をおよぼしてきた。 新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。 世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出す。 作画監督を務めるのは『千と千尋の神隠し』(01年)など 数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド、安藤雅司。 また、『心が叫びたがってるんだ。』(15年)などで新時代を代表するアニメーターとなった 田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオ
テレビで特番が増えてきてて年末年始の番組改編期がやってきたことを感じますが、番組の終了と新番組開始はジャンルに限らず起きるもので、アニメもまた多くの作品が新しくスタートします。数えてみたところ2016年1月から始まる作品は約40本で、昨今の改編期の中ではわずかに少なめ。 始まる作品のうち、オリジナルアニメとして「コードギアス 反逆のルルーシュ」の谷口悟朗監督による「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」や、「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」を作ったサンジゲンの10周年記念作品「ブブキ・ブランキ」という大きな2タイトルがあるのは気になるところ。 原作アリだと、漫画原作では「僕だけがいない街」「昭和元禄落語心中」「紅殻のパンドラ」「おじさんとマシュマロ」など、ゲーム原作では「蒼の彼方のフォーリズム」「少女たちは荒野を目指す」、小説原作では「最弱無敗の神装機竜」「シュヴァルツェス マー
Japan's comics and cartoons - known as manga and anime - are a huge cultural industry and famous around the world. But some are shocking, featuring children in sexually explicit scenarios. Why has Japan decided against banning this material? It's a Sunday afternoon in Tokyo and Sunshine Creation is in full swing. Thousands of manga fans, mostly men, crowd into an exhibition centre, poring over man
1.「千年女優」における千代子の思い出は、実際の歴史の出来事や現実よりもより鮮やかで意味を持っているという印象を受けました。「MEMORIES/ 彼女の思い出」から「パーフェクトブルー」、そして「千年女優」と、思い出と直感、イマジネーションと実際の世界との境界線を曖昧にさせるというテーマ性 が統一されているように感じました。そのテーマに惹かれる理由をお聞かせください。 過 度なほどに合理性を求める価値観にうんざりしてきた、といえるかもしれません。近代西洋合理主義的な態度で対象物を切り分けて分析し、規範に従って「正し いか正しくないか」といった判断やそれらの積み重ねによって形成された価値観が現状を支配していると思います。もちろん「規範」自体も現在は大きく揺らい でいると思いますが、それでも過度な合理性が支配的ですし、自分と自分を取りまく世界の認識もそれに大きく支配されていると思います。 私が
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