海と山に囲まれた肥沃な土地を持つ、福岡県最西端の糸島は“食材の宝庫”。ここで採れる野菜は「色が濃く、味がしっかりしていて、珍しい野菜も多い」と、今や全国のシェフからも注目を集めています。 その糸島のすぐ隣に位置することから、福岡市内には旬の糸島産野菜を新鮮なまま楽しめる飲食店が数多く点在しています。今回はその中から、2018年2月に誕生した中華の新星をご紹介しましょう。 訪れたのは、福岡市中央区渡辺通。昭和の香り漂うアーケードに新旧の飲食店が軒を連ねる“三角市場(さんかくいちば)”など、福岡のグルメ通に愛されるエリアの一つで、博多うどんの老舗・因幡(いなば)うどんをはじめ麺の有名店が多いのも特徴です。 そのエリアの一角に店を構えるのが、「麺や菜(さい)」です。 福岡中華料理界の巨匠、故・知久知明(ちく・ともあき)さんがトータルマネージメントを手がけた、北天神にある侑久上海(ゆうきゅうしゃん