いつ、どこで言った、あるいは書いたのか知らぬが、有吉弘行の名言として「ブレイクということは、バカに見つかるということ」というのがある。いろいろ含蓄がありそうな言葉ではある。だが、一方で、ブレイクする(=有名になる)ということは、かしこい人間にも見つかってしまうことではないだろうか。 それは、おれがインターネットについて考えていたとき、ふと思いついたことだ。「インターネットがブレイクする」というのは、あるい世代にとっては意味がわからないことだろう。それは「道路がブレイクする」(陥没事故みたいだな)とか、そういう印象に受け取られるかもしれない。そこにある、あって当たり前の完成されたインフラ。だが、おれのように日本のインターネット黎明期(のちょっと後、いや親のアカウントでパソコン通信をしていたからちょっと前?)を、ROMとしてウロウロしていた人間からすると、インターネットはブレイクした。そういう