まず党幹事長と官房長官を 福田内閣の支持率は9カ月前、発足した当時は60、70%あったが、ひたすら下がり続けて目下は20%前後に落ちている。大底を打った観があるが、下手をすれば支持率ひと桁になったあげく竹下、森両氏の総辞職の二の舞いになりかねない。かといって20%前後では解散・総選挙に打って出るわけにもいかない。福田氏の性格では大芝居もできまい。地道に国民の納得がいく改革を進めて、怒りを収め、静かな満足感に浸らせることに徹するべきだろう。そのために福田首相に勧めたいのは早期の内閣改造だ。 自民党役員と内閣改造のポイントはまず伊吹文明党幹事長と町村信孝官房長官を更迭することにつきる。福田首相は政策は官僚が準備し、政治家はその取捨選択をすれば良いと考えていたようだ。ところが時に「官僚がいうことをきかなくて困る」とボヤくようになった。 公務員制度改革基本法の要は各省の幹部人事の「内閣人事局」への