HPの元CEO、カーリー・フィオリーナ氏がMITスローン経営大学院の学生向けに講演。テーマは、HP自身を揺らがしている「企業倫理」だ。 マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院の講堂を埋め尽くした大学院生を前にして、Hewlett-Packard(HP)の元CEO、カーリー・フィオリーナ氏が講演を行った。同氏は将来のビジネスリーダーたちに、彼らのこれからのキャリアで直面する最も困難な課題の1つが倫理の問題であると語った。 受付係からスタートしたフィオリーナ氏が世界最大クラスのIT企業の経営トップに上り詰めるまでを描いた同氏の新著「Tough Choices」(厳しい選択)のプロモーションツアーで、同氏が母校の学生に向けたプレゼンテーションのメイントピックとして選んだのは、リーダーとしての倫理観だった。 プレゼンテーション(および同書)の冒頭でフィオリーナ氏は、2005年2月にH
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ネット検索大手の米グーグル(Google)が、動画投稿サイト運営の米ユーチューブ(YouTube)を約2000億円で買収した。運営モデルが固まっておらず、法的にも問題がありそうなユーチューブに果たして2000億円もの価値があるかどうかも疑問だが、金銭的にはグーグルは気にしていないだろう。なぜなら買収はグーグルとユーチューブの株式交換で行われ、現金を使わないからだ。 今やグーグルの株式時価総額は1280億ドル(約14兆円)となり、ソニー(約5兆円)を軽く上回る。米国の有名企業と比べても、ヤフー(330億ドル)やデル(550億ドル)を超え、インテル(1240億ドル)と肩を並べる。 グーグルの株価は400ドルで、1株ですら簡単には買えない額だ。 若
社長の椅子が泣いている 作者: 加藤仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る『社長の椅子が泣いている』を読んだ。46歳という若さでヤマハ(当時、日本楽器)の社長に就任し、3年間で同社の経営体制・収益体質を刷新しながらも、会長に疎まれ解任され、その後中内功の下でダイエーのV字回復の実行者として辣腕をふるった河島博の物語。 現場の中で培った経験に基づき自分流の経営哲学を築きあげ、異なる業態、異なる状況のいくつかの企業をその哲学に基づき再生させていくその姿は、正にプロの経営者という言葉がぴったり。 戦後の焼け後で青春時代を送り、企業に入ってからは今日より明日の幸せを追い求めてきた一人のサラリーマンとその仕事をじっくりと描きたい。戦後日本の企業社会を象徴するような叙事詩のような長編を書き下ろして
歴史さえ尊重していれば非論理的で献身的な技術者が大切にされ技術は継承されて,日立製作所のタービン設計ミスのようなチョンボは防げたのだろうか.このようなid:essa氏の視点こそ微視的で,歴史を踏まえていないように感ぜられる. 戦後の日本は戦前の軍需産業の遺産を継承し,裁量的な行政を通じて経済効果の高い産業に資源を集中投下し,役所が企業間の情報を適度に媒介することで,過当競争による情報の縦割りを緩和することを通じて全体を底上げするかたちで成長してきた. 戦後の開発主義は国家総動員体制を温存するかたちでGHQ支配下の傾斜生産方式にはじまり,超LSIプロジェクトでその頂点を極め,予算削減でジリ貧となりつつも,手法としては最近の愛知万博前後のロボット振興や,来年度予算で概算要求された情報大航海にも通底している. 真似すべき相手が明確だった1970年代まで,この手法は極めて有効だった.技術者を量産し
グーグルは、貧困・感染症・環境などの社会問題の解決を支援する組織、Google.orgを立ち上げた。これはNPOではなく、社会に貢献する企業に投資するベンチャー・キャピタルのような形で支援を行う営利企業で、個人資産ではなくグーグルの株式の1%(時価評価で12億ドル以上)を資本としてつくられる子会社である。 営利企業で行うのは、NPOでは行える事業の範囲が税法によって制限されているからだという。企業であれば、税金さえ払えば何をやってもよい。支援の第1弾として、燃費のきわめてよいハイブリッド車の開発に投資することが決まった。このように社会的な外部性を内部化しにくいプロジェクトを育て、かつ市場原理も生かすという点で、これは政府の補助金よりも効率的な政策手法のイノベーションになりうる。 しかしコーポレート・ガバナンスの観点から考えると、このやり方には問題がある。創業者たちは「Google.or
とアジったタイトルつけてはみましたが、問題の記事はこちら。 働いてみたいIT企業ランキング(1) ITproで出ていました。 で、なんですが、ちょっと突っ込んでみようかと。 えーとですが、まず、ランキング1~3位までは問題ないと思います。 マイクロソフト、野村総合研究所、日本IBMですね。ランキングトップのうち、二つが外資系というのもアレですが、マイクロソフトとIBMは財務的には問題ありません。 というか、マイクロソフトは財務的には最強臭い企業です。市場独占力をいかして儲け過ぎだなんて世界各国で嫌われちゃったりしてますし、株価はここ5年くらい緩やかに下がったりしてますが、財務面では文句無し超優良企業です。 IBMも、財務的には問題のない企業です。1993年、アメリカ企業史上最悪の50億ドルという大赤字だしたりしましたが、ガースナ―さんの下でリストラしたり、経営改革したりして、持ち直していま
身体の不自由な人やお年寄りにも使いやすいユニバーサルデザインのトイレやキッチン製品を開発、販売するTOTO(東陶機器株式会社)のショールームで、車椅子の転倒事故が起きていたことが被害者の訴えで分かった。 転倒事故が起きたのは去る5月13日。大阪市中央区にあるTOTO大阪ショールームを訪れた車椅子使用の栂(とが)紀久代さん(54)が、入り口に段差があったため介助を依頼したところ、ショールームのスタッフ数人が可動式のスロープ(鉄板)を敷き、栂さんを上げようとした瞬間、車椅子の前輪が浮き上がって、栂さんは車椅子ごと後方に転倒した。 入り口の段差は2段あり、階段全体は半円形。階段の中央に手すりがあるため、スロープを斜めに設置して、車椅子は横から回り込んでスロープを上がる形になる。栂さんは前回同ショールームを訪れた際にその構造の危険性をTOTOに指摘し、介助が必要な場合は必ず介助者の一人が車椅子の後
Tower Recordの倒産は日本でも報道されたようだが、NHKが夕方のニュースであたかも「Tower Recordの倒産はダウンロード型ビジネスモデルへのシフトだけが原因」であるかの誤解を与えるような報道していたのが少し気になったので、米国に暮らすブロガーとして一言。 確かに、AppleのiTune Music Storeに代表される音楽のダウンロード販売ビジネスは米国でも順調に延びているが、それを「Tower Recordの倒産の原因」と決め付けるのは少し早急すぎる。「ダウンロード」という意味では、P2Pソフトを介した「違法ダウンロード」の影響の方がまだまだ遥かに大きい。 実際のところ、Tower Recordのビジネスに一番の打撃を与えたのは、Walmartに代表されるディスカウントストアとAmazonに代表されるオンラインストアというのが、米国での最も一般的な見方だ。 Walma
2006年08月21日16:45 カテゴリ書評/画評/品評 シリコンバレー精神vs風土 梅田望夫氏ご本人に、本書をその場で頂いた上でサインして頂いた以上は、書評は当然のお礼なのだが、あえて日本に戻るまでそれを書かなかったのは、一つ確認しておきたいことがあったからだ。 シリコンバレー精神 梅田望夫 それは、日本の夏、である。 My Life Between Silicon Valley and Japan 世界の片隅にあって小さく輝いていた「天気のいい田舎町」が、インターネット時代の到来とともに世界経済に大きな影響を及ぼす存在となり、その後のネットバブル崩壊で苦しみ、そこから立ち直ろうと必死の努力を始めるまで、五年間の物語である。日本の夏は、蒸し暑い。単に熱いのではない。蒸し暑い。 それに対してシリコンバレー、というよりSan Francisco Bay Areaというのは、極論してしまうと
「Web 2.0」は、IT業界のみならずビジネス界全体の流行語となっている。そのなかでも関心を集めているキーワードが「ロングテール」(Long Tail)だ。このロングテールをはやらせた米Wired Magazine誌の編集長、Chris Anderson氏は7月、米国で著書『The Long Tail』を出版。勢いを加速した。だが、あっという間にベストセラーとなったこの『The Long Tail』に対して、米The Wall Street Journal紙のコラムニストが「誇大だ」と反論している。 「ロングテール」(長い尾)はマーケティング用語で、あまり売れない膨大な商品群を指す。商品を売上数順に並べたグラフを描くと、少数の売れ筋商品が“恐竜の頭”のように持ち上がり、ほとんど数が売れない大半の商品が延々と“長い尾”のような形になるというものである。インターネットの普及で、こうした“死に
世界的な大ヒット商品となった米アップルコンピュータの「iPod」。今や携帯型音楽プレーヤーの代名詞となったこの商品を支える企業が台湾にある。鴻海精密工業(ホン・ハイ・プレシジョン、以下ホンハイ)だ。 ホンハイは、機器メーカーが開発した商品の製造を請け負うEMS(電子機器の受託製造サービス)企業。受託生産だけに商品を見ただけでは同社が製造しているとは分からず、社名が表に出ることはほとんどない。ヒット商品の陰に隠れた、いわば“知られざる成長企業”である。 中国・深センにある同社の生産拠点。ここには、商品を世界市場で素早く立ち上げるために製造能力を確保したいと考える大手メーカーの顧客が日本や欧米からひっきりなしに訪れる。 広大な敷地には70棟を超える巨大な建物が立ち並び、その間を縫うように整備された片側3車線の道路では、荷物を満載したトラックの往来が途絶えることがない。敷地内で働く人々は10万人
酔うぞの遠めがね: 日本経団連会長の発言は 酔うぞの遠めがね: 日本経団連会長の発言は・その2 酔うぞさんと同じく、御手洗経団連会長の発言には非常に違和感を感じます。気にかかるので全文引用しておきます。 日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)は13日、大分市内で記者会見し、製造業の現場で横行する「偽装請負」の解消を目指し、経団連で対策を検討する方針を明らかにした。違法な労働契約の状態を是正する一方、請負会社の従業員の能力を発注企業の指導なしで請け負える水準まで向上させる対策が必要との見方を示した。 偽装請負はキヤノン本体やグループ各社で発覚し、労働局から指導を受けた。御手洗会長は「法律では請負労働者は派遣された企業で仕事をすべて請け負わないといけない。だが、現実には(発注企業が)何の心配もせず、(請負労働者が求められた)仕事をできることは難しい。だから(キヤノン側が)つい必要に迫られ
「日本経団連会長の発言は」を書いたときには、直感的にヘンだろうとおもって書きました。 わたしはかなり直感的に話題になるニュースをピックアップしています。 基本的には、書いた内容に問題があるとは思っていませんが、直感的に問題だと思った「問題」とは何か?というのがよく分かっていなかったのです。 それでさっき思い出したのが、ヘンリーフォードの話。 ヘンリーフォードは自動車の大量生産方式を確立した人物として有名ですが、自動車は馬車の発展形で当時は基本的には手作りでした。 そういう時代に自動車を大量生産すると宣言したから、当然「どこに大量の自動車を売るのだ」と反論されたそうです。 当時の自動車が高いこととは別に、不要不急な特殊な商品だったから価格を下げても売れないだろう。という見方があったのでしょう。 ヘンリーフォードは価格そのものを予想以上に下げるとともに「会社は従業員に高給を払って自動車を買って
朝日新聞より「経団連会長、偽装請負の解消策を検討へ」 日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)は13日、大分市内で記者会見し、製造業の現場で横行する「偽装請負」の解消を目指し、経団連で対策を検討する方針を明らかにした。 偽装請負はキヤノン本体やグループ各社で発覚し、労働局から指導を受けた。御手洗会長は「法律では請負労働者は派遣された企業で仕事をすべて請け負わないといけない。 だが、現実には(発注企業が)何の心配もせず、(請負労働者が求められた)仕事をできることは難しい。だから(キヤノン側が)つい必要に迫られて教えたり、指導したりしてきた」と説明した。 また、御手洗会長は「請負会社は中小企業が多く、どの企業の仕事でも、完全に請け負えるように社員を訓練することはなかなか難しい。 何らかの方法で、中小企業である請負会社を強化する方策がいるのではないか」と述べた。 こんな人が財界リーダーで良い
何に基づいて経営判断するか、という視点で企業経営を見ると下記の2タイプに分類される。 過去を今日分析して、"明日うつ手"を考えるタイプ 今日と明日を見て、"今うつ手"を考えるタイプ 前者は過去のデータを集計・分析したり、過去におきた出来事に基づいて、今後何をするかを考えるというもの。 「先のことはわからないけど過去のトレンドから判断するとこうなるはずだ!」という発想で、「おこった出来事に対して受動的なスタイル」と表現することもできる。 後者は将来何が起こるかについて仮説をたて、その仮説に基づき今何をするかを考え、おこった出来事に対して仮説とあっていたのか、あっていなかったのかを日々検証しながら、軌道修正をしていくというもの。 「将来○○になると、ビジネス上のインパクトが××くらいあるので、今は△△を選択しよう!」という発想で、「おこった出来事に対しての迎撃体制を常に整えておくスタイル」と表
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