航空機にぶら下げたロケットで小型人工衛星を打ち上げる、いわゆる「空中発射ロケット」のVirgin Orbitが2023年4月4日に倒産し、5月には資産が売却され事業停止した。 4月時点では民事再生法に相当するChapter 11であり、事業継続も検討されていたが、航空機や工場、試験場など主な資産が売却されたので事実上の会社清算で経営破綻となった。 ここではVirgin Orbitの悪かった点を挙げていくが、彼らは民間で人工衛星打上成功させた世界有数の偉業を成し遂げた企業である。技術的には本当にすごいことを成し遂げている。歴史に名を残す企業だと思っている。 一方で事業としては継続できなかった。 この理由を、同業のロケット企業をやっている身からの目線で見てみる。 空中発射ロケットの歴史空中発射ロケットで小型人工衛星を軌道投入させるコンセプトを実現したのはVirgin Orbitで2社目である。
ハッブル望遠鏡が撮影した小惑星ディモルフォスの画像。NASAのDARTミッションによって小惑星から散らばった岩(丸で囲った小さな明るい点)に囲まれている。(PHOTOGRAPH BY NASA, ESL, DAVID JEWITT/UCLA) 宇宙の画像は畏敬の念を呼び起こしやすいが、多数の岩に囲まれた小惑星「ディモルフォス」の新たな画像は異なる印象を与える。これらの岩は、彗星のように塵(ちり)の尾をなびかせるディモルフォスの周りを飛び回っているが、自然現象ではなく、ディモルフォスに宇宙船を意図的に衝突させて生じたものだ。(参考記事:「小惑星と彗星とは:違いは何? 地球に衝突する可能性は?」) ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこれらの画像は、致命的な小惑星衝突から世界を救う練習として、人類が初めて試みた「二重小惑星軌道変更実験(DART)」の余波を示している。 多数の岩が検出されたことにより、
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