This webpage was generated by the domain owner using Sedo Domain Parking. Disclaimer: Sedo maintains no relationship with third party advertisers. Reference to any specific service or trade mark is not controlled by Sedo nor does it constitute or imply its association, endorsement or recommendation.
文=デビッド・クアメン 写真=ロバート・クラーク 150年前、ダーウィンと同時に進化の理論を提唱した博物学者、ウォレス。常識にとらわれず、好奇心のままに突き進んだ男の壮快な生涯を追った。 ボルネオ(カリマンタン)島の東1000キロの海に浮かぶ小さな火山の島、テルナテ島。オランダ統治時代に香辛料などの交易地として繁栄した、熱帯の森林に包まれた島だ。今から150年前、ここからロンドンへ向け差し出された一通の手紙が、科学の歴史を一変させた……。 現在のテルナテ島には、海岸沿いに市場や住宅が点在するが、内陸部は変わらず森林に覆われている。運がよければ、この森のどこかでシロハタフウチョウに出会えるかもしれない。エメラルド色の胸に、肩から白い飾り羽をのばした華麗な鳥だ。この鳥の発見者であり、学名セミオプテラ・ワラキ(Semioptera wallacii)にその名を残す人物こそ、件(くだん)の手紙の差
旧石器時代のホモ・サピエンスについて人類学と考古学が一緒になって研究するというのは、言われてみれば当たり前のことだ。人間は生物であるけれど、文化的な存在である。両方のアプローチから攻めるのが正当であろう。 そして、実際、欧米ではごく普通の光景だそうだ。例えば同じ学術雑誌に両方の論文が掲載される。しかし、アジア、もちろん日本では、そうなっていない。ぼくが、ふと思ったのは、大学に入る時の「入り口」の問題。人類学は理系で、考古学は文系という括りがなんとなくできていて、いわゆる文理の壁が隔てているという構図だ。 「それは大きいと思います」と海部さん。「僕も今思い起こすと、大学時代に考古学を学ぶチャンスってなかったんですよね。今になって学び出して、すごい面白いじゃんって思いながらやってます。勉強するのも楽しいし、一緒に仕事するのも楽しい。あと、日本の事情として、特に旧石器時代で言えば、主要四島から人
猿人、原人、旧人、新人――何百万年も前から進化してきた人類のなかで、ホモ・サピエンス、つまり、我々だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか。人類進化の「常識」を覆したフローレス原人をはじめ、アジアを舞台に人類進化・拡散史の解明に挑む海部陽介先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人/写真=藤谷清美) 第1回 人類進化の「常識」を覆した“小さな巨人”、フローレス原人 2013年6月3日 第2回 3Dプリンタでフローレス原人の脳サイズを測定 2013年6月4日 第3回 次の「未知の人類」もアジアから発見される!? 2013年6月5日 第4回 アジアに来たとき、ヒトは何をしていたのか 2013年6月6日 第5回 実は世界の最先端だった旧石器時代の日本列島 2013年6月7日 第6回 人類進化から見る、いまとは違うヒトの世界 2013年6月10日
彼らがいた頃のアジアを思い描くとよい。人類の仲間、それもホモ属と呼ばれるきわめて我々に近い存在が何種類もいた。 まずは、いわゆる新人、ホモ・サピエンスである。つまり、ぼくたち自身の種。さらに、デニソワ人や「中国の旧人」といった、ヨーロッパのネアンデルタール人に相当する旧人たち。さらにさらに、5万年くらい前までは最後期のジャワ原人が生き残っていたし、フローレス島には人類進化の柔軟性と多様性の象徴、フローレス原人! 様々な種類の旧人、原人が数万年前まで共存していたわけだ。地球上をべったりとホモ・サピエンスが覆い尽くした現在とはまるで様相を異にしている。 そして、今後も「未知の人類」の発見がアジアでも期待できると、海部さんは言う。 「考えてみたら空白地帯というのはたくさんあるんですよ。東南アジアでも、例えばベトナムで奇妙な人類の歯が出てますけど、よくわからない。タイだとかマレーシアとかは、全く空
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く