ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (20)

  • コンゴのエボラついに終息へ、決め手はワクチン接種

    2019年、コンゴ民主共和国(DRC)北東部の街ベニ。保健スタッフが救急車にカクレ・カベンディブワくん(14)を運ぶ。この前日、姉妹がカクレくんを近くの保健センターに連れて行ったが、治療センターに行くことを勧められると、逃げ出してしまった。保健センターから連絡を受けた世界保健機関(WHO)が家族を発見。家族は地域の啓発担当者と何時間も話し合った末、カクレくんを救急車で搬送することに同意した。(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI) 世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題でもちきりだが、史上2番目に大規模なエボラウイルス病(エボラ出血熱)のアウトブレイク(集団感染)がついに終息するかもしれない。 コンゴ民主共和国(DRC)のキブ地域で、大流行へとつながるエボラウイルス病の最初の症例が報告されたのは2018年8月だった。以後、これまでに約3450の症例と

    コンゴのエボラついに終息へ、決め手はワクチン接種
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    DocSeri 2020/04/10
    2018年から続いたアウトブレイク、ようやく終息か。ワクチンだけでなく、根強い不信を取り除くコミュニケーションの賜物。
  • 第102回 発達障害の睡眠問題、実はほぼ半数が悩む

    子供はスヤスヤとよく眠るイメージがあるが、実は大人と同様に睡眠問題に悩まされている子供が(親が)かなり多い。日の小学生にあたる就学児童を対象にした国内外の疫学調査でも、実に約4分の1の児童が何らかの睡眠問題を抱えていることが明らかになっている。その内訳も、夜型生活による睡眠不足や起床困難などいわゆる睡眠習慣の問題だけではなく、不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、睡眠時驚愕症(夜驚)、夢中遊行(いわゆる夢遊病)など多種多様な睡眠障害がみられる。 とりわけ睡眠問題が多く見られるのは「自閉症スペクトラム障害(ASD)」や「注意欠陥多動性障害(ADHD)」などの発達障害のある子供たちであり、その頻度が50%以上に跳ね上がる。これは一般児童の約2倍にあたる高頻度である。なぜ発達障害のある児童では睡眠問題が多いのか、その理由はほとんど明らかになっていない。発達障害で機能異常が疑われている神経ネットワ

    第102回 発達障害の睡眠問題、実はほぼ半数が悩む
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    DocSeri 2019/09/03
    発達障害と睡眠障害の関係性、「眠気」ではない眠気。多動や過集中と逆の「無動」「無集中」としての症状という気もする。
  • 【動画】世界最大のハチ、動く姿を撮影、野生で初

    きわめて珍しい世界最大のハチ「ウォレス・ジャイアント・ビー(学名:Megachile pluto)」が2019年1月、インドネシアで見つかった。野生下で生きている個体が、写真と動画に記録されたのは今回が初めて。 このハチの撮影に成功したのは自然写真家クレイ・ボルト氏らのチーム。見つけたのはメスで、その羽音は「深い、ゆっくりしたうなりで、聞こえると同時に体で感じることもできる音でした」とボルト氏は言う。チームメンバーで米プリンストン大学の生物学者イーライ・ワイマン氏は、「何年も自分の想像の中にしかいなかった生物を実際に見ることができた、信じられない体験でした」と振り返っている。

    【動画】世界最大のハチ、動く姿を撮影、野生で初
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    DocSeri 2019/07/18
    かつてダーウィンと同時に進化論を唱えたウォレスが見出した大型のハチ、40年ぶりの再発見。
  • 世界の老樹、圧倒的な存在感

    地球上には3兆を超す数の樹木がありながら、彼らの物語を私たちはほとんど知らない。もちろん、全ての木は重要な役割を果たしている。空気を浄化し、鳥や動物にすみかを提供し、子どもたち(と、子どもの心を持つ人たち)に木登りの方法を教えてきた。だが、中にはそうした営みを他の仲間よりもずっと長く続けてきた木々がある。例えば、アロエディコトマの樹齢は長いもので300年に達する。オークは千年、そしてイガゴヨウマツ、イチイは数千年も生き続ける。 「金色の林」を意味するゲスリ・アイルの植物園には、樹齢を重ねた印象的な標木のコレクションがある。だが、何もの幹を持つベイスギの大木ほど壮麗なものはない。1863年に植えられたとされている。(Photograph by Beth Moon)

    世界の老樹、圧倒的な存在感
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    DocSeri 2018/06/15
    モノクロの巨木写真集。数百、ときには数千年の樹齢を重ねたが故の存在感。
  • 【動画】湖の底で3000年前の要塞を発見、トルコ

    トルコ東部、イランにも近い位置にあるトルコ最大の湖ワン湖(ヴァン湖)は、一見ほかの湖と同じように見える。美しい青色の湖面は多くの観光客を集め、周辺の町を潤している。だが、その湖の底には、何千年も知られることのなかった別の町が隠れていた。(参考記事:「【動画】湖底に沈んだゴーストタウンが出現」) 遺跡が見つかったのは、ダイバーたちのチームとワン百年大学の考古学者らが、湖の潜水調査を行っているときだった。 ダイバーチームを率いたタフシン・ジェイラン氏は、トルコのアナドル通信社に対して、この地域に詳しい考古学者からは、見つかるものはほとんどないだろうと言われていたことを明かしている。 チームはそれでも、水中に古代遺跡が存在するという地元の噂を信じて、調査を行うことにした。ジェイラン氏は地元メディアに対し、遺跡はほぼ1キロメートルにわたって広がっていると話している。3~4メートルほどの要塞の壁を目

    【動画】湖の底で3000年前の要塞を発見、トルコ
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    DocSeri 2017/11/20
    ウラルトゥ王国(アララト)の湖に沈んだ遺跡。水面上昇によって水没したものと見られる
  • 【動画】家具になるキノコ、プラスチックの代替も

    セバスチャン・コックス氏がある日、1.6ヘクタールの自分の森の中を歩いていたところ、ハシバミの枝が2、まるで糊でも使ったかのようにくっついていた。 「両手で引きはがしてみると、枝を繋ぎとめていたものはキノコでした」(参考記事:「悪魔の指!流血する歯!見た目がホラーなキノコ6選」) その18カ月後には、英国のロンドン南東部にある自分の工房で、コックス氏はキノコから作られたランプと丸椅子を手にしていた。 家具職人のコックス氏は、二酸化炭素排出量をできるだけ抑えるなど、環境に配慮した木工家具作りに取り組んでいる。キノコの強い力が2の木の枝をしっかりと繋ぎとめているのを見た時、まず頭に浮かんだのは、何とかして家具作りにこのキノコを採り入れられないかということだった。(参考記事:「人、指、鳥の巣…奇妙な“そっくりキノコ”たち」) コックス氏が英国菌学会に問い合わせると、研究者でデザイナーのミネラ

    【動画】家具になるキノコ、プラスチックの代替も
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    DocSeri 2017/09/30
    見た目の不均一さをどう補うかと、成長までにかかる時間が問題かな。あとこれ成長を続けたりしないのか。出荷時に加熱殺菌でもする?その状態でも強度には問題ないのかな。色々と気になる
  • カラスが仲間の葬式をするって本当?

    知能の高いアメリカガラスは人間の顔を見分けることができる。オクラホマ州バートルズビルのジョージ・ミクシュ・サットン鳥類研究所で撮影。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) カラスの鳴き声を聞いて、愛する仲間の死を嘆いているように感じたことはないだろうか? 高い知能を持つカラスは命を落とした仲間の周りに集まる。今回はFacebookに寄せられた「ワタリガラスは仲間が死んだとき、葬式のようなものを行うと聞いたことがありますが、当ですか?」という質問に答えてみよう。 米ワシントン大学で生物学を研究するカエリ・スウィフト氏によると、カラス、カケス、カササギ、ワタリガラスなどカラス科の鳥は知能が高く、鳴き声で呼び合ったり、集まったり、命を落とした仲間がいることを知らせたりするという。 とはいえ、仲間の死を悼んでいるという

    カラスが仲間の葬式をするって本当?
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    DocSeri 2017/03/08
    無表情な仮面を被りカラスの剥製を手にしたボランティアわりとホラーめいてる
  • 長老をいぶしてミイラに、アンガ族の伝統に密着

    ドイツ人の写真家ウラ・ローマン氏がパプアニューギニアのアンガ族に初めて出会ったのは、2003年のことだった。自動車で丸1日、その後徒歩で3時間かけて山道を登り、やっとの思いで目指す高地にたどり着いた彼女に、村の長老たちは、もと来た道を引き返すよう命じた。ここでは、よそ者は歓迎されない。村人たちは訪問者と接触する機会がなく、自分たちの風習を外の世界にさらすことを嫌う。

    長老をいぶしてミイラに、アンガ族の伝統に密着
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    DocSeri 2016/10/18
    “3カ月間絶え間なく燃える火の上でいぶし続ける/遺体のいかなる部分も決して地面に触れてはならない。万が一触れてしまえば、不幸を招く/面影を覚えておく唯一の方法が、顔そのものを永久に残すこと”
  • 【動画】ネットを戦慄させたミドリヒモムシとは

    台湾で撮影された緑色の生物が、かなりグロテスクだとネットを騒がせている。 巨大深海魚リュウグウノツカイから、砂浜を埋め尽くす青クラゲまで、海はあらゆる不思議で満ちている。けれども、今ネットを騒がせている海からの使者は、心臓の弱い人向きではないのでご注意。 台湾の漁師たちはつい最近、明るい緑色をした巨大ミミズのような生物を発見し、ビデオで撮影した。動画は先週ネットへ投稿され、ピンク色の舌のようなものをにょろにょろと吐き出すその姿が大きな反響を呼んでいる。 米スミソニアン自然史博物館の無脊椎動物学の専門家ジョン・ノーレンバーグ氏によると、この生物は紐形動物門のミドリヒモムシ(学名:Lineus fuscoviridis)。日からフィリピンにかけて分布、とくに熱帯の沿岸海域でよく見られ、人間に害はない。動画のミドリヒモムシは、石や海草のかたまりなど、海から引き揚げられた何かの中からはい出してき

    【動画】ネットを戦慄させたミドリヒモムシとは
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    DocSeri 2016/05/17
    紐形動物ミドリヒモムシ、鮮やかな緑色。
  • 【動画】「ニセのクモ」で鳥をだまして食べるヘビ

    恐ろしげな生物が苦手な人は知りたくないかもしれないが、この世にはクモのふりをする毒ヘビが存在する。 イランに生息するスパイダーテイルド・クサリヘビ(Pseudocerastes urarachnoides)は、偽の“クモ”をくねくねと動かし、近くにいる鳥たちを引き付けて襲いかかる。まるで物のクモのように見えるのは、ヘビの尻尾の先端に付いた、クモの脚のような形状をしたウロコのおかげだ。 イラン、ヤースージュ大学の生物学者、ベフザード・ファティニア氏率いる研究者チームは、同国イーラーム州において、3年に及ぶ調査の中で初めて、このヘビが狩りをする姿を確認し、動画に収めることに成功した。(参考記事:「猛毒ヘビ「デスアダー」の新種を発見、豪州」) 研究者らはヘビが擬態によって周囲の岩に完璧に溶けこみ、クモに見せかけた尻尾をくねらせながら、獲物をじっと待ち伏せする様子を観察した。 学術誌「Amphi

    【動画】「ニセのクモ」で鳥をだまして食べるヘビ
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    DocSeri 2016/04/14
    ホントに普通にクモが歩いてるのかと思ったら尻尾だったのでヒトがびっくりした/ところで和名(なのか?)「スパイダーテイルド」なのに「クサリヘビ」なの違和感が
  • 第6回 「正常色覚」が本当に有利なのか | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    「3色型の有利性がどれくらいのものなのか、当にあるのかということも含めて調べましょうということで、何をしたかといいますと、まず、果実や葉っぱの反射率を測定して、色を数値化する作業をしました。同時に降り注ぐ太陽の光の波長測定をすれば、サルのオプシンの吸収波長はわかっているので、そのサルにとってその色がどんなふうに数値化できるかといえるわけです。2004年から2005年にかけて、博士課程の学生だった平松千尋さん(現・九州大学助教)が、25頭の群れを8カ月見続けて得たデータです。こういった研究を練り上げるのは、平松さんとアマンダ・メリンさんという当時のカルガリー大学の学生さん(現アシスタント・プロフェッサー)が相談して決めました。それで、2人の共同研究でどんどん面白いことがわかってきたんです」 サルのオプシンがどの波長を見やすいかがわかっているので、果実や葉っぱが反射する光の波長を測定すれば、

    第6回 「正常色覚」が本当に有利なのか | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    DocSeri
    DocSeri 2016/02/08
    サルの色覚多型、色を見分ける3色型より明暗を見分ける2型の方が有利な面も。これ人間でもそうなんだろうか。初回はこちら→ http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/012700001/012700001/
  • ヒザラガイの目は鉱物アラゴナイト

    サンゴモに張り付くアオスジヒザラガイ。アメリカ、カリフォルニア州沿岸で撮影(資料写真)。 Photograph by Chad King/Monterey Bay National Marine Sanctuary 軟体動物の一種であるヒザラガイ(多板鋼)の殻の後部には、目に似たビーズ状の構造が何百と並んでいる。新たな研究で、その詳しい働きが明らかになった。 アメリカ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の海洋生物学者ダン・スパイザー氏によると、大きく透明な石で作るレンズの役割を果たすという。 この器官が視覚器なのか、それとも光強度の変化を感知するだけなのか解明されていなかった。「目の存在は100年以上前から知られていたが、見え方をテストした例はなかった」とスパイザー氏は話す。 同氏はアメリカ、ノースカロライナ州にあるデューク大学の大学院生時代に今回の研究を行った。その結果、ヒザラガイは鉱物

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    DocSeri 2015/12/01
    そしてヒザラガイの「目」、透明なアラゴナイトだったのか
  • 系統学で見る「赤ずきん」のルーツ

    民話「赤ずきん」は、さまざまなバージョンが世界中で語られている。最新研究では「赤ずきん」と、もう1つの似た物語「狼と七匹の子山羊」がどこで生まれ、どのように進化していったかが定量分析によって追跡された。 Map by Matthew Twombly, NG staff. Source: Tehrani, J. J. PLOS ONE 2013;8(11):E78871 これは世界中で語られてきた物語だ。「赤ずきん」が祖母の家を訪ねると、祖母をべたオオカミが、祖母の服を着て、赤ずきんのこともべようと待ち構えていた。その後の展開は、話のバージョンによって異なる。 赤ずきんはべられたのか? 通りがかった狩人がオオカミの腹を割いて赤ずきんを助け出したのか? 赤ずきんがオオカミをだまして外へ出るのか? イランの一部地域では、幼い女の子が一人で出歩いたりしないという理由から、危険な目に遭うのは男

    系統学で見る「赤ずきん」のルーツ
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    DocSeri 2015/09/04
    「赤ずきん」と「狼と七匹の子山羊」は同じものから分化した由。アフリカ南部や東アジアなど遠方では変化が著しい/日本だと「かちかち山」「瓜子姫」あたりがそれか?
  • カバを食べるカバ ――共食いする動物たち

    「Hungry Hungry Hippos」(4頭のカバが餌を取り合うおもちゃ)という言葉に、新しい意味が加わった。カバの共いを示すほぼ初めての事例を、科学者が発表したのだ。 腐りかけたカバの死体をべるカバ。クルーガー国立公園にて、2014年4月25日撮影(PHOTOGRAPH BY LEEJIAH DORWARD) 保全生物学者リージア・ドーワードは2014年、南アフリカのクルーガー国立公園で、水につかったカバの死体を、別のカバがべているシーンに遭遇した。「驚きの光景でした。そんなこと(カバの共い)は、前代未聞でしたから」と英国オックスフォード大学の博士課程で学ぶドーワードは振り返る。 ドーワードはロンドンに戻り、文献を調査した。その結果、1999年に一度だけ、S・キース・エルトリンガムがカバの共いを記述していたことを発見する。通常は草と考えられているカバだが、それ以前にも肉

    カバを食べるカバ ――共食いする動物たち
    DocSeri
    DocSeri 2015/01/29
    動物の共食い事例とその利点について。「(同じ種の個体には)必要な栄養素がすべて含まれます」
  • 特集:ダーウィンに なれなかった男 2008年12月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP

    文=デビッド・クアメン 写真=ロバート・クラーク 150年前、ダーウィンと同時に進化の理論を提唱した博物学者、ウォレス。常識にとらわれず、好奇心のままに突き進んだ男の壮快な生涯を追った。 ボルネオ(カリマンタン)島の東1000キロの海に浮かぶ小さな火山の島、テルナテ島。オランダ統治時代に香辛料などの交易地として繁栄した、熱帯の森林に包まれた島だ。今から150年前、ここからロンドンへ向け差し出された一通の手紙が、科学の歴史を一変させた……。 現在のテルナテ島には、海岸沿いに市場や住宅が点在するが、内陸部は変わらず森林に覆われている。運がよければ、この森のどこかでシロハタフウチョウに出会えるかもしれない。エメラルド色の胸に、肩から白い飾り羽をのばした華麗な鳥だ。この鳥の発見者であり、学名セミオプテラ・ワラキ(Semioptera wallacii)にその名を残す人物こそ、件(くだん)の手紙の差

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    DocSeri 2013/06/07
    ダーウィンと同時期、独自に「進化」という仮説に到達し、また地形による移動の途絶が種の差違に大きく影響していることを突き止めた最初期の生物学者ウォレスの、まとまった紹介記事。
  • 第5回 実は世界の最先端だった旧石器時代の日本列島

    旧石器時代のホモ・サピエンスについて人類学と考古学が一緒になって研究するというのは、言われてみれば当たり前のことだ。人間は生物であるけれど、文化的な存在である。両方のアプローチから攻めるのが正当であろう。 そして、実際、欧米ではごく普通の光景だそうだ。例えば同じ学術雑誌に両方の論文が掲載される。しかし、アジア、もちろん日では、そうなっていない。ぼくが、ふと思ったのは、大学に入る時の「入り口」の問題。人類学は理系で、考古学は文系という括りがなんとなくできていて、いわゆる文理の壁が隔てているという構図だ。 「それは大きいと思います」と海部さん。「僕も今思い起こすと、大学時代に考古学を学ぶチャンスってなかったんですよね。今になって学び出して、すごい面白いじゃんって思いながらやってます。勉強するのも楽しいし、一緒に仕事するのも楽しい。あと、日の事情として、特に旧石器時代で言えば、主要四島から人

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    DocSeri 2013/06/07
    日本に限っても、「日本は本土では石器が出るが化石が出ない、沖縄は逆」「3万8千年前に伊豆諸島から黒曜石を運んでいる」「罠猟についても磨製石器についても最古級」など知らない話が色々と
  • 【研究室】研究室に行ってみた。国立科学博物館 人類史研究グループ 海部陽介

    猿人、原人、旧人、新人――何百万年も前から進化してきた人類のなかで、ホモ・サピエンス、つまり、我々だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか。人類進化の「常識」を覆したフローレス原人をはじめ、アジアを舞台に人類進化・拡散史の解明に挑む海部陽介先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人/写真=藤谷清美) 第1回 人類進化の「常識」を覆した“小さな巨人”、フローレス原人 2013年6月3日 第2回 3Dプリンタでフローレス原人の脳サイズを測定 2013年6月4日 第3回 次の「未知の人類」もアジアから発見される!? 2013年6月5日 第4回 アジアに来たとき、ヒトは何をしていたのか 2013年6月6日 第5回 実は世界の最先端だった旧石器時代の日列島 2013年6月7日 第6回 人類進化から見る、いまとは違うヒトの世界 2013年6月10日

    【研究室】研究室に行ってみた。国立科学博物館 人類史研究グループ 海部陽介
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    DocSeri 2013/06/07
    ジャワ原人、フローレス原人、日本の旧石器時代。アジア圏に置ける人類学・考古学。ウォレス線を越えた原人フローレシエンシスは古ジャワ原人か、それともホモ・ハビリスのアジア進出か。色々面白い
  • 第3回 次の「未知の人類」もアジアから発見される!?

    彼らがいた頃のアジアを思い描くとよい。人類の仲間、それもホモ属と呼ばれるきわめて我々に近い存在が何種類もいた。 まずは、いわゆる新人、ホモ・サピエンスである。つまり、ぼくたち自身の種。さらに、デニソワ人や「中国の旧人」といった、ヨーロッパのネアンデルタール人に相当する旧人たち。さらにさらに、5万年くらい前までは最後期のジャワ原人が生き残っていたし、フローレス島には人類進化の柔軟性と多様性の象徴、フローレス原人! 様々な種類の旧人、原人が数万年前まで共存していたわけだ。地球上をべったりとホモ・サピエンスが覆い尽くした現在とはまるで様相を異にしている。 そして、今後も「未知の人類」の発見がアジアでも期待できると、海部さんは言う。 「考えてみたら空白地帯というのはたくさんあるんですよ。東南アジアでも、例えばベトナムで奇妙な人類の歯が出てますけど、よくわからない。タイだとかマレーシアとかは、全く空

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    DocSeri 2013/06/07
    「マンモスの骨で作った住居」確かにこれだけ大きな板や柱が得られたら住居だって作れるよなぁ。考えもしなかったが。
  • 第3回 ハヤブサがタカよりインコに近かったことが示すもの

    「系統的な考え方、分類的な考え方、というのがあると思うんですね。僕は『思考法』と勝手に呼んでるんですけど、それぞれの思考法は使われる場面が違うんです。系統的な考え方っていうのは、例えば生物に限定するならば、それこそ時間的な発展の姿ですよね。分類というのは、ある意味、時空的にスパッとこう、切ったときの切り口のパターン。生物なら生物、言語なら言語ってオブジェクトを考えても、どういう視点でとらえてるのかという、その目線の置き方が違うと思うんです」 三中さんによれば、「分類と系統はオブジェクトの多様性の理解を深めるための両輪」だ。両方ともないとダメで、しかし、これらは別物だ。 「分類というのは、系統樹のツリーよりは、次元が1つか2つ下がったもののはずなんです。系統を時空的に切ったときの切り口のパターン、いわば、射影です。ある場合には分類的なとらえ方をした方が適切な場合もあるでしょうし、もう一方では

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    DocSeri 2013/04/17
    3次元系統樹面白いな。「時代ごとに分類がどう変化したか」を示す樹形で、一度は別枠に分類され(枝分れ)後に再統合されたりもする。それを側面図と断面図で示す。
  • 『ユダの福音書』  ナショナル ジオグラフィック 日本版

    ナショナル ジオグラフィック協会の支援する専門家の国際チームが、エジプトで発見された1700年前のパピルス文書を鑑定し、その修復と翻訳を行いました。調査の結果、この文書は『ユダの福音書』の名で知られる初期キリスト教文書の、現存する唯一の写であることが判明しました。修復された写の一部は4月6日、米国ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック協会部で世界に初めて公開されます。このプロジェクトはナショナル ジオグラフィック協会がウェイト歴史的発見研究所(米国・カリフォルニア州)、マエケナス古美術財団(スイス・バーゼル)とともに支援しています。 『ユダの福音書』は、イエス・キリストとユダの関係に新たな光を当てる重要な史料です。新約聖書ではユダは裏切り者として非難されていますが、新たに発見されたこの福音書には、ユダがイエスをローマの官憲に引き渡したのは、イエス自身の言いつけに従ってしたこ

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    DocSeri 2006/04/07
    写真が多い。
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