JR東日本は2005年4月から埼京線の女性専用車両を朝のラッシュ時にも拡大した=JR池袋駅で同年4月4日午前8時18分、岩下幸一郎撮影 電車の窓ガラスに張られた「女性専用車」のステッカー。現在の形式で鉄道各社が導入してから四半世紀となった。痴漢など性被害を防ぐ仕組みとして欠かせない一方、ジェンダー平等の観点でもたびたび話題に上る存在だ。問題の根幹に残るものは何なのだろう。 存在意義、今もなお まずはルーツから。日本で最初に女性専用車両が登場したのは、1912(明治45)年1月31日の東京、現在のJR中央線に導入された「婦人専用電車」だ。中野と昌平橋(現在の御茶ノ水駅付近にあった仮駅)の間を運行したという。 毎日新聞の前身、東京日日新聞は導入の目的について「不良青年の毒牙を避くる為(た)め」との見出しで、ラブレターなどを通じて女子学生らが「堕落の淵」に引き込まれることが多い――と伝えている。

