日本のニュースを読んでいてわからない言葉がいくつかある。そのひとつは「地域密着型」という言葉で、そもそも一般的に言う福祉が地域をベースにしている以上「地域密着型」でない高齢者ケアとは何なのかと言うことが分からない。特養などは「地域密着型」と見なされてないようであるが、その理由が全然理解できない。必要なのは地域あるいは地方自治体がシステムとして機能しているかどうかである。 同様にして「地域包括ケアシステム」もわかりにくい言葉である。地域包括ケアシステムというのは、「高齢者が重度な要介護状態になっても、住み慣れた地域で最後まで暮らせるようにすること」だと思うが、「包括」という言葉が使われているように、これは病院/開業医、施設、在宅との連携システムであるはずである。よく施設対在宅という風に議論されるが、個室化、住居化のみが議論されて介護形態の議論がほとんどない。いわゆる施設の住環境および介護環境