今年度の臨床研修医の採用実績に占める大学病院の割合は、昨年度から1.5ポイント減の42.9%と、3年連続で減少したことが厚生労働省の調査で分かった。また、都市部での採用が減る一方、地方での採用が増える傾向が見られた。 調査は、今年度に研修医を募集した臨床研修病院と大学病院の計1019施設を対象に、今年4月に実施した。 全体の採用数は7674人で昨年度から5人減少。このうち、大学病院の占める割合は42.9%(3291人)で、昨年度から1.5ポイント減った。新医師臨床研修制度が始まった2004年度からは12.9ポイントの減少となった。大学病院の採用実績割合が減少したのは11年度から3年連続。 地域別では、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡の6都府県以外での採用実績が54.5%(4181人)と、新医師臨床研修制度の導入後、過去最大となった。地方で最も採用実績を伸ばしたのは茨城(28人増)。