川越 正平氏(あおぞら診療所院長/理事長) 澤 憲明氏(英国・スチュアートロード診療所 General Practitioner) 武内 和久氏(厚生労働省社会・援護局 福祉基盤課 福祉人材確保対策室長) 堀田 聰子氏(労働政策研究・研修機構 人材育成部門研究員) 超高齢社会を迎えた今,日本の医療制度をその在り方から見直す機運が高まり,「諸外国の医療システムから学ぼう」という試みが見られている。ただ,その多くは“大枠で”“俯瞰的に”語られており,現場の実践者から湧き出る具体的な疑問を起点とする語り口は少ない。そこで本紙では,千葉県松戸市で開業医として在宅医療に力を入れる川越正平氏と,家庭医療が根付く英国でGeneral Practitioner(GP,MEMO)として従事する澤憲明氏の対談を企画。地域で活躍する2人の対話を連続対談型の連載として掲載し,日英の医療現場の比較から,互いの国の強