10日午前3時20分ごろ、奈良県上牧町上牧の介護老人保健施設「こころ上牧」で、入所者の森本ミツヱさん(97)が室内で倒れているのを巡回中の介護職員の男性が見つけた。119番通報を受けた救急隊員が死亡を確認した。司法解剖の結果、同日夜、死因は首を絞められたことによる窒息死と判明。県警は殺人事件とみて調べる。 西和署によると、死亡推定時刻は同日午前0~3時。森本さんは4階の個室内にある手すり付きのベッドの下で、横になって倒れた状態で見つかった。介護職員の男性は、同日午前1時ごろの巡回時にはベッドで寝ていたと話したという。 こころ上牧によると、2006年に介護事業を始め、5階建ての建物の2階以上に約75人が入所。ふだんは夜間、建物の玄関を施錠している。午後6時~午前8時半は階段室の扉を施錠し、エレベーターも暗証番号を入力しないと動かないという。 署によると、森本さんは10年…
2015年の春、母がアルツハイマー病を発症したという事実は、徐々に母の親戚や交友関係に広がっていった。経路は主に電話だった。 この時期、母はまだ電話の応対ができたが、それでも「様子がおかしい」と気が付く人もいる。そんな人は、私が電話に出ると「最近どうなさったのでしょうか」と聞いてくる。 それとは別に「このところ水泳に来ていませんがどうなさいましたか」「もうずいぶんとコーラスのサークルにいらっしゃっていませんけれど、具合でも悪いのでしょうか」といった電話もある。最初のうちは、適当にごまかしていたが、やがてごまかすわけにはいかなくなった。 「実は認知症を発症しまして……」 と説明すると、大抵は息を呑み、「お大事になさってください」という言葉と共に電話を終えることになる。中にはお見舞いを送ってきてくれる人もある。それは大変ありがたいことなのだが、どうにも対応に困るものもあった。 「これを飲んでみ
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